猫系彼氏【そらる】

episode9 ページ10

そらる「A、おはよ」







目を覚ますと、私はなぜかそらるさんの腕の中にいて。



にっこりと笑う彼は元気そうだ。



久しぶりの温もりにまた寝そうになる。







そらる「A〜キスしていい？」


A「…眠いです」


そらる「ねえキスしていい？」







そらるさんがぎゅっと私を抱きしめる腕に力を入れて。



でも私は眠くて、テキトーに返事をする。



正直、自分でも何を言っているのかわからない。







そらる「もうキスしちゃうからね」


A「…おやすみなさい」


そらる「Aってば」







そらるさんは目をつむろうとした私の頬に手をあてて。



チュッとリップ音をたてて優しいキスをした。



…そらるさん？！



やっとそこで目が覚めた私。



でもそれは遅くて、そらるさんはスイッチが入ってしまったようで。







そらる「＿＿＿＿A」







大好きなその声で私の名前を呼びながら、また唇を合わせてきて。



どんどん激しくなっていくキスに。



私はついていけないまま、必死で空気を求める。



そらるさんの甘い唇に酔わされて。



私も夢中でそらるさんに抱きつく。







A「……ｯｯ」


そらる「A」


A「そらるさん…好きです」


そらる「俺も」







唇を離して目が合えば、恥ずかしくって真っ赤になる。







そらる「もっと」







甘えてくるそらるさんは可愛いけど。



色気が強すぎて。



また唇が合わさり、ほんのりと甘さが広がる。







そらる「…Aかわいい」







吐息が混ざった色っぽい彼の声を聞きながら、私は溺れていく。



そらるさん、大好きです。

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