episode8 ページ9
そらるさんのためにお粥を作って。
部屋に戻ってみると、目を覚ましたのか布団の中でもそもそしているそらるさん。
つい、笑ってしまう。
A「体調どうですかー？」
そらる「だいじょぶ」
A「顔真っ赤」
そらる「…うるさい」
むっくりと起き上がったそらるさんの顔は、林檎みたいに真っ赤だ。
クスクス笑ってると彼は怒ったみたいで。
にらんでくる。
A「そらるさん、お粥食べますか？」
慌てて話題を変えたりして。
私の手にあるお粥を見て目を輝かせた彼はなんだか子どもみたい。
そらる「たべる」
A「はい、どうぞ」
そらる「え？」
A「え？」
お皿を差し出したのに受け取ってくれないそらるさん。
不思議そうに私を見てきて。
食べないのかな？
A「あれ？食べないんですか？」
そらる「え。たべさせてくれるんじゃないの？」
A「あ…」
真っ赤な顔した呂律の回らないそらるさんは、相変わらず甘えん坊だ。
いつものかっこいいそらるさんも好きだけど、可愛いそらるさんはもっと好きだったりする。
私はお粥をスプーンですくって、冷ましてからそらるさんの口へ運ぶ。
そらる「ん、おいし」
もぐもぐと口を動かしている彼は、まるでペットみたいだ。
“あーん”なんてしたのは初めてで。
少しだけ緊張してるのは秘密。
A「そらるさん、早く治してくださいね」
そらる「ん」
次の瞬間、くいっと腕を引かれて。
そらるさんの顔が間近にくる。
キスしようとしてきたそらるさんの顔を、私はそっと押し返して。
A「風邪治ったらいいですよ」
そらる「えー」
A「キスもハグも風邪治してからです」
そらる「もうはやくなおすもん」
そらるさんは拗ねてパタッと倒れるように眠ってしまった。
私も早くキスしたいから。
早くよくなってください。
ふわふわの髪の毛をなでながら大好きな彼を眺める。
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100%片想い(プロフ) - 続き読みたいです！更新待ってます！！ (2018年11月27日 2時) (
レス) id: 94966a5fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - いつまでも待ってます！体を大事にして、元気になってくださいね (2017年2月13日 0時) (レス) id: 67cf8ebdf7 (このIDを非表示/違反報告)
雪うさ*もふもふ - 事故、大丈夫ですか?お体大切になさって下さいね。 (2017年2月9日 0時) (レス) id: 86113a1169 (このIDを非表示/違反報告)
美結 - えっ終わり？ウソォ…いいとこやったのに泣 (2017年1月6日 2時) (レス) id: bdbc64998c (このIDを非表示/違反報告)
いなり - なｯ…………!!!! まっ、まだそらるさんと仲直りしてないじゃありませんか………… (2016年9月25日 18時) (レス) id: 3ed2eb064c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たそ x他1人 | 作成日時：2015年9月22日 16時
