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episode24 ページ26

陽が落ち始めて、空が茜色に染まる頃、まふくんは静かに帰ってきた。



真っ赤な目、擦った跡。



明らかにそれは泣き腫らした後の顔で。







A「…まふくん?」


まふ「……あ、ただいま」







驚く私相手に、慌てて笑顔を作って。



初めて見た彼の傷ついている表情に慌ててしまう。



何か、あったのかな。



聞きたくても、私なんかが踏み込んじゃいけない気もして。







まふ「ごめん、今日は僕もう寝るね」







まふくんは顔を隠すとサッとは私の隣りを通り過ぎて、寝室に篭ってしまった。



大丈夫?だとか、どうしたの?だとか。



かけたい言葉はたくさんあるのに。



臆病な私は、彼の支えになってあげることもできない。



閉じられたドアをそっと開けて、布団に潜り込んでいるまふくんにそっと声をかける。







A「まふくん、おやすみ」







こんな事しかできない私は、非力だ。















まふ「Aおはよう〜!」







翌朝、私が朝食を作っているとまふくんが後から声をかけてきた。



いつも通りの声色で。







A「まふくん、おはよう。もう、大丈夫…?」



まふ「うん、もう平気!昨日はごめんね?」



A「私の方こそ、力になれなくてごめんなさい」







昨日とは違ういつも通りのまふくんに慌てて謝れば、頭をぐしゃぐしゃと撫でられる。







A「うわ、ちょっと…!」


まふ「へへ、Aの髪の毛ぐしゃぐしゃ」


A「まふくんがやったんでしょ!」







いつの間にか、普段と同じテンポを取り戻している。



うん、きっと、大丈夫。



まふくんは笑ってくれている。







A「あのね、まふくん。私、そらるさんとちゃんと話すことにした」







くすくす笑っているまふくんにそう告げれば。







まふ「…そっか。うん。がんばれ」







ふわりと優しく微笑んで、次は頭を優しく撫でてくれた。



友人にこんなに助けられているんだ。



ちゃんと、話さなくちゃ。



優しいまふくんの為にも。















この時の私の考えが甘かったと気づくのは、既に限界がきていたときだった。

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設定タグ:歌い手 , そらる   
作品ジャンル:恋愛
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100%片想い(プロフ) - 続き読みたいです!更新待ってます!! (2018年11月27日 2時) (レス) id: 94966a5fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - いつまでも待ってます!体を大事にして、元気になってくださいね (2017年2月13日 0時) (レス) id: 67cf8ebdf7 (このIDを非表示/違反報告)
雪うさ*もふもふ - 事故、大丈夫ですか?お体大切になさって下さいね。 (2017年2月9日 0時) (レス) id: 86113a1169 (このIDを非表示/違反報告)
美結 - えっ終わり?ウソォ…いいとこやったのに泣 (2017年1月6日 2時) (レス) id: bdbc64998c (このIDを非表示/違反報告)
いなり - なッ…………!!!! まっ、まだそらるさんと仲直りしてないじゃありませんか………… (2016年9月25日 18時) (レス) id: 3ed2eb064c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たそ x他1人 | 作成日時:2015年9月22日 16時

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