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HC side
一目惚れだった。
高校に入学したての4月下旬、まだクラスに初々しい雰囲気が漂う中、端の席で1人大人しく座っていたAに。
最初はたまたま同じ学校に入学して、たまたま同じクラスだったっていうだけの関係で。
友達を作るのが得意な俺に対し、いつもクラスメイトに話しかけようとしてやめてしまうAの事が気になってしょうがなかった。
「人と話すの苦手？」
『…随分とはっきり言うね』
5月になって、初めての席替え。
Aと席が前後になって俺は頻繁に彼女に話しかけた。
意外にも明るくて、面白くて、話していてすごく楽しい人で。
『中学の時友達作り失敗しちゃって、それがトラウマで…笑 みんなとすぐ仲良くなれちゃうドンヒョクくんはすごいね、才能だよそれ』
そんなところを褒められたのなんて初めてで、内心すごく嬉しかったのを覚えている。
同時にその瞬間Aが見せた笑顔が頭から離れなくなって。
もっと彼女のことを知りたいし、もっと俺のことを知って欲しい。
気づけばAに夢中で、席が離れてもなお俺は毎日彼女に話しかけた。
2年生からは俺を見習って友達作りを頑張ったとかなんとか。
結果、彼女の万人受けする性格を嫌う者は少なく、去年のAは誰だったんだってぐらい人気者になっていて。
正直、Aの良さを多くの人に知られてしまったのは俺にとって最悪なことではあったけど、彼女が楽しそうに友達と話している姿を見れるのは嬉しかった。
「俺より友達作るの上手いじゃん」
『ドンヒョク師匠のおかげかな』
「何も教えた覚えはないけどな」
残念ながら2年生ではクラスが離れてしまったけれど、俺は懲りずに毎日Aのクラスに顔を出した。
いつAに彼氏ができてもおかしくない状況で、このまま俺と付き合ってるって噂でも流れてくれればという期待も兼ねて。
「俺、Aさんの事気になってるんだ」
「…まじ？お前のタイプ意外だな」
「ドンヒョク、仲良かったよね確か」
「…まぁ、ね」
高2の夏、クラスメイトだったジェミンの一言で全てが変わってしまった。
どうやらジェミンも彼女に一目惚れだったらしい。
どうりで俺と気が合うわけだ。
お人よしな俺は、ここで「俺も好きなんだ、Aのこと」とかいうアホな行動をしようとは思わない。
「しょうがない、このドンヒョクに任せなさい」
ここでアホな行動をとっておけば良かったと、後々俺は後悔する。
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杏仁豆腐(プロフ) - 名無し64459号さん» いつもありがとうございます(＞人＜;)！パスワードヒント書きました🌱 (2月19日 3時) (
レス) id: 51c6ced2a4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し64459号(プロフ) - こんばんはいつもお話し読ませていただいてます パスワードヒント書いていない作品を読みたいのですがヒント公開する予定はもうないですか？ (2月17日 21時) (レス) id: ee0d50e323 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - ぴょんさん» コメントありがとうございます🍀パスワード設定にしているお話はほんと稀にヒント書いてます！今から書きますのでまた覗いてみてください💗 (10月28日 7時) (レス) id: 51c6ced2a4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょん(プロフ) - お話の内容とても好きです！更新楽しみにしてます！他のお話も拝見したいのですが、パスワード教えてもらうことはできますでしょうか。 (10月27日 1時) (レス) @page20 id: 9378f733a9 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - 22さん» コメントありがとうございます︎ ︎；；私の理想を詰め込んだドンヒョクになっております( ˆｍˆ )ジェミン目線のお話もしっかりと書く予定ですので！！亀更新ですが楽しみにしていてください❤︎❤︎ (8月12日 8時) (レス) id: 51c6ced2a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏仁豆腐
| 作成日時：2023年6月4日 4時
