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「いやだ、やめて、っ」
引っ張られるように腕を強く引かれ、待ち合わせ場所からどんどんと遠ざかっていく。
必死に抵抗をするも、ほぼ無意味に近かった。
全身からドロドロとした汗が出てきて、気持ちが悪い。
その後のことはあまり記憶にない。
何をされるのかわからなくて、怖くて、彼に何を言われても黙っていることしかできなかった。
彼の荒い呼吸、ギリギリと痛む腕、人気のない細道、こんなの、映画だったら絶対大ピンチの状況だ。
幸い、通りすがりのスーツを着たお兄さんが彼を止めてくれた。
その後警察を呼んで、お兄さんにお礼をして、私は急いで待ち合わせ場所に戻った。
待ち合わせ時間から30分ほど過ぎていて、当たり前だけど戻った時、そこにロンジュンはいなかった。
一刻も早くロンジュンの顔を見て安心したかった。
我慢していたのに、鼻の奥がジンとして視界がぼやけてくる。
この短時間の出来事で目が回って、頭がぐるぐるして、遅れてごめんなさいという謝罪メールを送る気にもなれなかった。
ひょろひょろとその場にしゃがみ込む。
私の横を通り過ぎていく足音がガンガンと頭に響いて、耳を塞いだ。
「う...うぅ、」
嗚咽を必死に抑えながら涙を堪えるけど、泣いちゃダメだって思えば思うほど涙は出てきて、メイクも崩れて、最悪だ。
ロンジュン、怒ってるかな。
私、嫌われちゃったら、どうしよう。
「何してんの」
綺麗で、柔らかい声。
ぎゅっと閉じていた瞼を開いて目線を上にあげると、私と同じようにしゃがんで顔を覗き込んでくるロンジュンがいた。
耳を塞いでいた手を両手で優しく包むように掴んで、そっと私の耳から離す。
「...私今ひどい顔してるよ。」
「え、泣いてる？」
「うん、泣いてるから、見ないで。...大遅刻してごめんなさい。」
「絶対許さないつもりだったけど、許す。大丈夫、俺Aの泣き顔見慣れてるから。...立てる？」
人混みの中こうやって2人だけがしゃがみ込んで話しているのはなかなか変な光景だと思う。
何があったのかは知らないけど人の少ないところで休もう、そう言ったロンジュンに支えられながら立ち上がる。
ただでさえ少し崩れているメイクがさらにぐちゃっとならないように涙を拭いてくれたけど、優しいロンジュンに安心してまた涙が出る。
そんな私を笑いながらあやしてくれた。
「ロンジュン、腕組みたい」
「腕もぐなよ。ん。」
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杏仁豆腐(プロフ) - レイさん» ハブてるって方言だったみたいです🫣🫣いじけるとかそういう感じの意味です(＞人＜;)気づかず使っていました(＞人＜;)！ (2月26日 15時) (
レス) id: 51c6ced2a4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ハブてるとは...？ (2月26日 11時) (レス) @page22 id: 1a788f23e1 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - ととろんさん» はじめまして🍓お話読んでいただき有難うございます^_^パスワードがかかっている作品は申し訳ないのですが、気まぐれで公開にしたりパスワードヒントを書いたりしています；；8月に入ったらまた公開しようと思っていますのでお待ちください◡̎ (7月26日 1時) (レス) id: 51c6ced2a4 (このIDを非表示/違反報告)
ととろん(プロフ) - はじめましてこんばんは！！こちらのお話楽しんで読ませていただきました！！主様のお話もっと読みたいと思っているのですが、パスワードがかかってる作品のパスワードはどこで教えてもらうこと可能でしょうか？ (7月23日 3時) (レス) id: f51c3bfd54 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - yさん» 涙出ました嬉しすぎますㅠㅠヘチャンくんできゅんきゅんさせちゃいます😭😭💗💗 (5月11日 19時) (レス) id: 51c6ced2a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏仁豆腐
| 作成日時：2022年12月24日 21時
