恋バナっぽいかも ページ7
Aside
杏奈「いい！かなりうまくできたよ！」
杏奈がそう言って鏡をあたしの方に向けてくれた。
鏡の中には、いつもより明るくなった気がするあたしがいた。
A「なんか、すごいねぇ。メイクって。してもらっただけで、ちょっとだけ、元気が湧くね。」
杏奈「そう？大げさだよ。」
そう言って笑う杏奈。
大人っぽくて、可愛らしい。
おまけに
スタイル抜群。
すごくモテるのに、自分では気づいてないんだよね。
A「ねぇ、杏奈。あたしがさ、もしだよ？もし、彼氏が出来たら、杏奈は作る？」
杏奈「えー？早速もう噂の彼と付き合う気満々じゃんか。笑」
A「ちがうちがう！ちょっと待ってよ！付き合うって、違うよ？そんな、今朝会ったばかりの男の子にそんな、付き合うとか、そういう考え浮かばないよ！そんな、いきなり。もう…。何言ってんの？もう…。違うからね？」
A「杏奈のことが気になったんだよ。モテるのに、恋愛なんて興味ないって感じだし…。」
杏奈ってば本当にせっかちっていうかなんていうか。勘違いにも程があるよ！まったく…。
杏奈「うーん。そう見える？私、結構恋したいって思ってるんだけどな。」
そうなの！？
杏奈「私、A見てたら恋愛したくなったの。でもピュアじゃないからさ、顔とかあんま出ないし、恥ずかしいとかないしなぁって。」
A「そうなの？あたし、杏奈のこと、もっと可愛いって思っちゃった。」
不思議な顔してる。
「だってさ、杏奈。杏奈みたいに友達想いで、可愛くて、なのに大人っぽくて、包容力のかたまりで、そんな子が、恋したいなぁなんて思いながら顔赤らめてるなんて反則だよ？」
ちゃんと杏奈、顔に出てるよ。
心配しなくても。
って伝えたつもり。
杏奈「ありがとね。A。」
A「こちらこそ、メイクしてくれてありがとう。」
そろそろ放課後。
亜嵐くん、何してるのかな。
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作者名：にこ | 作成日時：2017年9月23日 22時
