ばかな女 ページ15
玲於side
やっべえ、俺、何ムキになってたんだろ。
答えろ、答えないとか、小学生じゃあるまいし。
______________
俺、女ですぐ泣くやつとか、無理。
だってめんどくせえし。
守ってほしいです、慰めてほしいですって言ってるようなもんじゃん。
マジきもい。
だから女自体あんま好きじゃない。
______________
朝から学校だりいなんて考えながら歩いてたら、
昇降口に袋が落ちてた。
ん？
心臓？発作？
は？これ、やばくね？
落としたやつ、これ無かったら、
死ぬじゃん。
いや、まずいだろ、さすがに。
てかこんな大事なもの落とす馬鹿どこにいんだよ。
とりあえず階段を上がる。
そしたら目の前に
女がいて。
1人で赤くなってんの。
マジきもい。
玲於「おい。」
フッて動きが止まった。
玲於「おいって。」
何だこいつ。
まじ？こいつのなの？
玲於「お前、病気なの？」
また動き止まって、こっちを不審な目で見てる。
ムカつく。
早く答えろよ。
ほら、弱み見せればいいじゃん。
弱み見せれば、男なんて落ちるって思ってんだろ？
早く言えよ。
そう、私体弱いのって。
ほら。
なのに、こいつは絶対言おうとしない。
意味わかんねえ。
キーンコーンカーンコーン____________
A「それじゃあ、チャイム鳴ったので。」
そう言ってこいつは逃げた。
走り方おかしい。
こいつ
絶対
ばかだ。
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作者名：にこ | 作成日時：2017年9月23日 22時
