弱み ページ14
Aside
ちょっと待って。
だめだ。
A「ちょっと待ってください。あたし、病気なんかじゃ…
？「え？じゃあそれ何？完璧"発作"って文字、見えたけど。」
何であたし、責められてるの？
A「そんなの、今知り合った人に話す内容でもないですし。関係ないじゃないですか。」
え、すごいにらんでる。
え、待って、近づいてくる。
やだやだやだやだ
？「俺が質問してやってんだよ。答えろ。」
はぁー？何でこんな偉そうなの？
大体…。
A「名前も知らない人に、自分のことなんて話しません。」
？「佐野玲於。」
さのれお。くん。か。
A「名前教えてもらったからって話しません。」
玲於「は？ざけんな。俺だけ一方的に名前言うなんておかしいだろ。馬鹿。」
A「馬鹿？佐野くんが勝手に…！
キーンコーンカーンコーン____
チャイム鳴った！
大変。
でもラッキーかも。
A「それじゃあ、チャイム鳴ったので。」
ダッシュで階段を駆け上がって、教室まで全力疾走。
久しぶりに走った。
息がすごく苦しい。
あたしはハアハア言いながら準備を終えて、席に着いた。
いくらあまり運動できないからって
さすがに動くこと、少なかったかなぁ。
いやいや、そんなことより
逃げることはできたけど、完璧に
弱み握られたよね。
それは確実。
あの人、苦手だなぁ。
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作者名：にこ | 作成日時：2017年9月23日 22時
