story…188 ページ32
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「い、いらっしゃい」
和「…やけに気合い入ってんじゃねえの？笑」
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私の全身を頭からつま先までびっちりと見ると、少し含み笑いをしながらそう言った。
「変…かな」
和「いいえ？お綺麗ですよAさん」
「…あ、ありが…とっ…/」
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いつもと変わらない口調、格好、表情。
意地悪で心地良さそうな笑顔。
普段となにも変わらないけど緊張しているのかなんなのかよく分からない。
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この前までは付けてたことに違和感を感じていたのに、今に至ってはもはや付けていないと違和感だ。
左手の薬指が気になってしょうがない。
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「カズさ、お母さんにもう言った？」
和「ん？なにが？」
「私が、その、この元旦に…お家にお邪魔するっていうこと…」
和「さぁ？」
「…え？」
和「さぁ？笑」
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…え？
さぁ？え？
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「ちょっ、教えてよ！」
和「や〜だね〜」
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車の鍵をチャラチャラと器用な指先で回しながら行くぞ〜”と顎に下げていたマスクを再び口に戻す。
全身ほぼほぼ新品のものを身につけて、玄関を出るカズの後を追った。
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せっせといつも通り早歩き気味のカズにちょっと走り気味で追っかける私。
手を繋ぎたくて伸ばしても届かない手は廊下の灯りに反射して床に映ってて、カズが下を向いたら見えちゃいそう。
あっ、エレベーター…
勇気がなくて掴めなかった右手を下げて自分の左手で掴む。
カズがボタンを押して待っててくれて、慌てて駆け込むと、腕にかけていたバックをその寂しさを埋めるように両手で持った。
ウィーンと静かに閉まるドア。
閉まったドアと同時に
カズの左手が私の右手を繋いだ。
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和「繋ぎてぇなら最初からそう言えっての」
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そういったカズの余裕そうな横顔が余りにも格好良くて、10秒くらいは息をするのを忘れた気がする。
ていうかバレてたのね…恥ずかしい。
まあそりゃ見えちゃうかあの影の映り方は。
繋がれた手が冷たいはずなのになんでカズの手はこんなにこんなにあったかくて、優しい繋ぎ方をしてくれるんだろうね？
離したくないよ。もう、このまま一生離したくない。
木工用ボンドでくっつけちゃいたい位。
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あかね - お疲れ様でした (2015年8月6日 10時) (
レス) id: 82cfa87252 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - THINpoミルクティー (2015年8月6日 2時) (レス) id: 9c5403d75e (このIDを非表示/違反報告)
しろ - Thinpoの声が聞きたくて Mankoの声に耳すまーせ。 (2015年8月6日 2時) (レス) id: 1aee8e9803 (このIDを非表示/違反報告)
りりな - Yo ! 理想？ んなもんねえ！ 俺がほしいのはMANKOだけ！ (2015年8月6日 2時) (レス) id: 39d33edb08 (このIDを非表示/違反報告)
りりな - 俺の理想 … ?? “ オレ ノ チンポ ヲ ジユウ 二 シテクレルヒト ” (2015年8月6日 1時) (レス) id: 39d33edb08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーこ。 | 作成日時：2015年1月14日 22時
