story…173 ページ17
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見慣れたはずのリビングはいつもと違う張り詰めた空気が漂っていて
目の前のお母さんとお父さんは、ただ黙って私達を見つめる。
圭太はリビングの柱からひょこっと顔だけ出していて、まだあのくりくりおめめは保ったまま。
陽子もとてつもなく驚いている様子で手を口に当てていた。
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和「いきなりお邪魔してすみません。」
母「あ、いえいえ…こんな所までわざわざご足労有難うございます」
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カズから切り出された会話は
お母さんもどこかぎこちなくて、今お茶お持ちするわね、とキッチンへ向かった。
お父さんはただ黙って、分厚いガラス眼鏡から真剣な眼差しがキラリと光る。
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私の手はもう大変で、手汗が尋常じゃないくらいに手のひらにかいている。
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お母さんがキッチンから戻ってくると、私とカズの2人分のお茶と、大福を持ってきた。
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和「初めまして、二宮和也です。」
母「ええ、存じております」
父「今日はどういったご用件で」
和「はい、こんな大事な日に申し訳ありません。」
母「あらAから聞いてたんですね」
和「結婚記念日だと、お伺い致しました。」
おめでとうございますとカズが座りながら頭を下げると、お母さんはいえいえいえっ！とカズの頭をすぐ上へ上げさせた。
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和「今日僕は、Aさんとの結婚を許していただきに訪問させていただきました。」
「カズ…」
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まあ男の人がこんないきなり来て、この空気の中話すことなんてそういうことなんだろうと
両親もどこか気づいていた様子だけど
改めてカズの口からそう聞くと、やっぱり驚いていて
お父さんは、あぁ…と含み笑いをしながら息を落ち着かせているようだった。
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父「まず、二宮くんの職業っていうのは…」
和「はい、ご想像通りテレビ関係です。」
父「事務所の方とかは大丈夫…なのかな？」
和「もちろん、既に許可を頂いています。」
母「あらそうなの…」
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…なんだか変な気分。
両親とカズが話してる。
多分お母さんとお父さんは、カズの職業にきっと不安を抱いてる。
それを説得させなきゃ、結婚は無理だろうね。
何を言われても、私頑張るよ。
ギュッと膝の上の拳を握りしめた。
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あかね - お疲れ様でした (2015年8月6日 10時) (
レス) id: 82cfa87252 (このIDを非表示/違反報告)
しろ - THINpoミルクティー (2015年8月6日 2時) (レス) id: 9c5403d75e (このIDを非表示/違反報告)
しろ - Thinpoの声が聞きたくて Mankoの声に耳すまーせ。 (2015年8月6日 2時) (レス) id: 1aee8e9803 (このIDを非表示/違反報告)
りりな - Yo ! 理想？ んなもんねえ！ 俺がほしいのはMANKOだけ！ (2015年8月6日 2時) (レス) id: 39d33edb08 (このIDを非表示/違反報告)
りりな - 俺の理想 … ?? “ オレ ノ チンポ ヲ ジユウ 二 シテクレルヒト ” (2015年8月6日 1時) (レス) id: 39d33edb08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あーこ。 | 作成日時：2015年1月14日 22時
