意地悪ミルクティー【K.N】最終章

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むふふふふと頰が自然に緩んでしまうのは

この左手の薬指のせい。






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婚約指輪ってこんなに嬉しいんだね


いつかは貰いたい〜！なんて軽い気持ちで居たけどまさかこんなに嬉しいなんて



ずっとずっとこの時間が続けばいいって、カズがいないのに思ってしまった。






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棚に置いてある卓上カレンダーに、12月24日の欄にプロポーズされた日と書いて浮かれてみた。



うん、悪くない。




今日、いよいよクリスマスはカズは仕事があって会えないけど、昨日のでもう充分。


というか朝まで居たんだけどね。笑







あの後、2人でソファー座って手繋いで、カズの肩にこてん…て頭を傾けてただひたすら黙ってた。


すっごく心地よくて、そのまんま寝そうになったけど


カズが風邪引くから、ってベッドで仲良くお互い隙間がないほどくっついて寝たなぁ




カズの匂いを全身で感じながら眠って、朝目覚めた時はこれまでに無いくらいの幸せと充実感が凄かった。

少し早く目覚めた私は
カズの可愛い寝顔を にまぁ ってにやけ顏で見届けて張り切ってご飯を作ってみた。





いつも朝ごはんとお昼ご飯食べないって言ってたけど、今日くらい…ね？



THE・和食。

白米と白菜のお味噌汁、焼きジャケに、お母さんの漬けたキュウリのお漬物。

出し巻き卵も焼いた。


あー料理やってて良かったなって、お母さんに改めて感謝する。





カズがうめぇうめぇって食べてくれて

なんか、新婚さんみたいだね って寝癖のついた髪の毛で片眉を下げていうから

私の心臓は朝からもう大変。








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こんな幸せがこれから毎日続くんだと思うと本当に泣きそうになってきちゃうんだ。


夢にまで見てたカズとの結婚は一体私になにが待っているんだろう

どんな苦難でもうけてたつよ。





私にもう迷いは、ない。








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普段指輪とかしないから、違和感を感じてつい見ちゃうけどその度に昨日を思い出して


ドキドキして、あ〜！！ってなっちゃう。




顔が火照ってぽんぽんって自分で両頬を叩いても切り替えられなくて

一体どこまで深いループに陥ってるのか逆に不安になってくる。








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明日、結婚記念日かぁ…

お父さん、お母さんに尻に敷かれてばっかりだけど、お父さん大好きなんだよなぁ。お母さんの事。








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『明日、そっち帰るね』






ドキドキしながら、いまだにガラケーの両親にメールを送った。





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