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無神経 ページ48




Your side



あの後の授業も休み時間も、



何も考えられなくて、集中できなかった



碧海「帰ろ」



『あ、うん』



今日1日あ、うんしか言っていない気がする



祥生は野球部が長引くらしくて、



4人で帰る



祥生に告白されてから、



周りの想いにやっと気がつき始めた



夕日に照らされて綺麗だった碧海も、



髪を切った私を撫でる汐恩も、



ぶどうグミをくれる翔也も、
(なんか俺だけ違くない?by翔也)


もしかしたら、



私のことを好きだったのかもしれない



自分はあまりにも鈍感すぎた



祥生の想いに気づかないフリをしすぎた





気がつくと、もう汐恩との分かれ道をすぎて



翔也と二人だった



『ねぇ』



翔也「ん?」



『ちょっと話そ』



適当に公園に行って、



フェンスに座る



『祥生に告白された』



そのただ一言で、



翔也は多分すべてをわかってくれた



翔也「うん」



『葵ちゃんにも告白された』



『いつから、だったんだろう』



だんだんと日が落ちていって、



二人の大きな影を作る



翔也「二人とも、Aと会った時からだよ」



ズキッと胸が痛む



じゃあ私は1年以上も祥生を傷つけていたんだ



『他の、みんなは…?』



翔也「みんな、最初に会った時から好きだったよ。もちろん、俺もね」




『そ、っか………』



翔也「何?自分の事、責めてるの?」



『………うん』



翔也はフェンスから降りて、地面のアリを



目で追いかける



翔也「まぁ確かに友達、とか親友、とかちょっと傷ついたけどね〜」



うっ…直で言われると結構くるな……



翔也「大丈夫だよ、みんなAが思ってるほど弱くないから。
それに、俺たち3人は早々に諦めて、今はもう吹っ切れてるから」



俺たち3人って言うのはきっと



祥生以外のS4の事



翔也「きっと祥生は、俺たちよりも想いが強かったんだよ。
だからこそ、ちゃんと答えたほうが良い
告白って事は付き合うって事でしょ?

だから、断るにしても、付き合うにしても、ちゃんと答えないとだよ」



ふざけるとき以外はあまり喋らない



翔也が、こんなにたくさん話してくれて、



祥生のためにも、ちゃんと、向き合わないといけない



『わかった、ちゃんと考えて、ちゃんと答える』



翔也「ん!」



翔也にしては珍しく、頭を撫でる



『ありがとう、翔也』






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caco(プロフ) - 、さん» 報告してくださり、ありがとうございます。すみませんでした、すぐに直しました。今後、気をつけます。ご報告ありがとうございました。 (2020年5月13日 13時) (レス) id: 0218ac5f50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:caco | 作成日時:2020年5月13日 9時

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