今日も僕らはゼラニウム.2 (ページ21)

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ナイトページ21

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Shosei side

緑「S4〜清原さん」

Aが呼び出される時は必ず

S4の誰かが行く。それで、

危ない輩じゃなかったらAを

呼ぶっていう一連の流れ

心配性の翔也が決めて始めた事で、

もうクラスのほとんどがこれを知っている

祥生「はーい、俺行ってくる」

ドアに行くと、超小さい女の子がいた

あ、立花さん

顔を上げた瞬間、大きな目に

いっぱい涙を浮かべて、

葵「ごめんなさいっっ！！！」

走りだそうとするから、その腕を掴む

祥生「俺、祥生。
大平祥生だよ、学級委員の」

葵「あ、大平君…」

落ち着いたのか、涙も引っ込んでいく

祥生「どしたの？Aに何かあったの？」

そういうと目が泳ぐ

葵「え、えっと…」

しばらく悩んだあとに、

深呼吸をしてから言う

葵「え、えすふぉーと清原さんはお付き合いされているんでしょうかっ？！」

あー、よくある質問

でも、他の女の子と違うのは、

大概は「鶴房君」とか「金城君」とか

S4というより

自分の、好きな人の名前をいう

それよりも「清原」と言うって事は…

Aの事が好きなんだ

祥生「だーれも付き合ってないよ
今、A彼氏いないから」

そういうとホッとした顔をする

やっぱり

祥生「立花さん、今日昼飯一緒に食べない？」

ライバルではあるけど、

ちょっと手助けしようと思い、

Aと話す機会を作ってあげる

祥生「清原もいるよ？」

葵「え、え、えええええっ？！
むむ、無理ですっ！」

祥生「じゃ、呼びに行くから、
準備しといてね〜」

ちょうどチャイムが鳴って、

教室に入る

緑「大平君、次文化祭の話し合いよ」

祥生「あ、そうだった」

その時間は、一人一人の担当を決めた

もちろんAとS4は

メイドと執事になった

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