8話 ページ9
前言撤回。
誰ださっき可愛い猫とか言ったのは。
まるで小学校低学年の男子ではないか。
魔法が使えないのを見抜いてか、どうやら下に見られているようだ。
「私には、黒木Aっていう名前があるの！」
「へ〜Aか！じゃあA、オレ様今日からここに住むからヨロシク、なんだゾ」
…え？今、なんて言った？
やりとりをもう一度思い出している私をよそに「意外とふかふかなんだゾ」とその動物がソファで跳ねた。
たちまち部屋中に埃が舞い、口元を手で覆って咳込んだ。
「ごほっごほ…グ、グアム」
「グアムじゃなくてグリムだゾ」
「グ、グリム。家に帰らなくていいの？」
猫ではないにしても帰る所があるのではないか。
もしそうなら、帰ったほうが…
「オレ様、帰る所ないんだゾ」
「そ…そうなんだ…」
会話が途切れるとグリムが目を伏せる。
その仕草がなんだか寂しそうで…
「なら…私と一緒に暮らそう！そのためには…あっ学園長！！！」
窓から様子を伺う学園長を見つけて呼び止める。
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ほたる(プロフ) - 暗闇さん» 暗闇さん、ありがとうございます！宜しければ、最後までお付き合いして下さると嬉しいです。 (2023年2月11日 14時) (
レス) id: 858ad6cafb (このIDを非表示/違反報告)
暗闇 - めっちゃめっちゃ面白かったー 最高です‼︎ (2023年2月11日 12時) (レス) @page19 id: 86b45223ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2023年2月4日 19時
