3話 ページ4
客人をおもてなしするための豪華な部屋ではなく、人気がない部屋を案内される。
とにかくこの状況に思考が追いつかない。
絶対にここは日本ではない。
だけど、こんな雰囲気の国はあっただろうか。
彼と向かい合わせのソファになんとなく腰を下ろす。
「貴方は一体どこから来たんですか？」
「日本です」
「ふむふむ…ここに来る生徒の出身地は全て覚えていますが、そのような地名は一度も聞いたことがありませんねぇ」
「そんな…！Japanって言えば分かりますよね！？」
やはり、ここは外国なのだ。
でも“日本”という国を知らない？？？
日本語は通じるのに…？
あたふたしている私とは反対に落ち着いている彼。
色々質問されたので、ひとつずつ答えていく。
「なるほど…Aさんは突然馬車で異世界から連れてこられて、本人もこの状況を把握できていない…と。しかも女子で魔法が使えないとは…ああ困りました！」
「えっ…この世界って魔法が使えるんですかっ！？」
思わず尋ねてしまった。
魔法が使えるとか、現実じゃありえないって。
お願いだから「架空のお話ですけどね」って言って下さい。
目の前の彼は、私の驚いた態度にピシャリと言い放った。
「使えるもなにも、ここはナイトレイブンカレッジと言って、魔法士を養成するための学校なんです」
…まるでそれが当たり前だというように。
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ほたる(プロフ) - 暗闇さん» 暗闇さん、ありがとうございます！宜しければ、最後までお付き合いして下さると嬉しいです。 (2023年2月11日 14時) (
レス) id: 858ad6cafb (このIDを非表示/違反報告)
暗闇 - めっちゃめっちゃ面白かったー 最高です‼︎ (2023年2月11日 12時) (レス) @page19 id: 86b45223ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほたる | 作成日時：2023年2月4日 19時
