検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:1,103 hit

13話 ページ14

…ま、魔法が使える!?






 私が話に興味を持ったのに気づいたのか、にっこりと口角を上げた。





「モストロ·ラウンジでは慈悲の心を持って営業しております。確か貴方は、入学式に乱入した猛獣とペアで学校に通ってらっしゃいますよね?…きっと一息つく暇もなくてお困りでしょう」





「…本当に魔法が使えるようになるんですか」





「ええ!もちろんです!とりあえず立ち話も申し訳ないので、続きはラウンジで…」








 わざとらしい笑みを浮かべるアズール先輩に手を取られた。



スマートすぎる動作に頭が追いつかない。











…とりあえず話を聞くだけ。











「そのセールスには乗らないほうがいい」













 彼についていこうとしたとき、後ろから凛とした声が響いた。





その声は、初めて聞いたのに、とても耳に残った。








「アズールのセールスは契約書にサインをしたら最後。入学早々、大変な目にあうよ」






「人聞きの悪い事を。…そうだ、ラウンジへ戻らなくては…ではまた」






 アズール先輩は図星だったのか、営業スマイルのままどこかへ行ってしまった。








た…助かった。




 助けてくれた人にお礼を言おうと、後ろを向く。







…ワインレッドのさらさらな髪。










 息を呑んだ。








この瞬間、時が止まったような気がした。













 

 





  目の前に立っていたのは、夢で何度も会っている人だった。

14話→←12話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ほたる(プロフ) - 暗闇さん» 暗闇さん、ありがとうございます!宜しければ、最後までお付き合いして下さると嬉しいです。 (2023年2月11日 14時) (レス) id: 858ad6cafb (このIDを非表示/違反報告)
暗闇 - めっちゃめっちゃ面白かったー  最高です‼︎ (2023年2月11日 12時) (レス) @page19 id: 86b45223ef (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほたる | 作成日時:2023年2月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。