恋をする魔法 ❲リドルローズハート❳

10話 ページ11

登校初日。




紅葉のような形の葉がひらひらと舞い降りている。





「にゃっはー！大きい学校なんだゾ！」





もう起きてるよ…何も起きたくないのに…





「ちょっとグリム！校内は走っちゃダメだよ！」







おにごっこの最中かのような速さでグリムが走り、人にぶつかる。






そしてぶつかってしまった人にトラブル防止のために謝る。







その繰り返しだ。



















「わっ！」









　壁にぶつかってしまったのか大きく尻もちをついてしまった。



















「…すみません、大丈夫ですか？」







真上から声がして急いで立ち上がる。











壁のような身長の人が2人。






「ひゃあっ！？」






　思わず後ろに下がった。







まさかグリムに注意してた自分が人にぶつかってしまうなんて！






「あはは、小エビちゃん大丈夫〜？」







　その2人はとても良く似ていた。






双子…？？？








というか…「小エビちゃん」って私…？

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