Dear.__君へ捧ぐ__【HSJ】

7 少しずつ。 ページ24

皆、少しずつ俺に慣れてきてくれている。多分...。




知念や裕翔には、もうだいぶ慣れてるのにさ、俺にだけ慣れてくれないの。。






俺は聞いてしまったよ。
雄也にご飯食べさせてる時に、カーテンの向こう側から、大ちゃんがクソでかい声でさ...




「ゆーりまだ帰ってこないの...？
大ちゃんゆーりとおはなししたい...」




って、言ってたんだよ。。。





しかも光くんも...



「裕翔いないから、圭人だっこ！！」



って言って、圭人に甘えてやがんの。





トドメの一発は

「「こーたまだ帰ってこないのォ...？」」



なーんてよ、二人で声揃えて...






二人とも、俺には

「りょーすけ！ゆーやに変な事すんじゃねーぞっ！」

とか、

「ゆーやは大ちゃんのだからね！たくさんさわっちゃメーよ！」

とか...。




あー、オレ。

子供に嫌われてんだなぁ〜







何て思ってた時に、この子は何て優しいんだろう。




『りょーすけせんせ？』




って言って、首をかしげてくるんだよ。



いや、今ぜってー俺の事呼んだから！

呼んでなくても呼んでほしい！！！





「何？雄也」





って返すと、、、、、、、、、





可愛い顔で..................!!!!!!!!









『きもちわるい』






って、、、、、






「気持ち悪い？」




そう聞くと、コクコク頷く雄也。




「ダメだったらこん中吐いちゃっていいからね」




とりあえず対応はできたものの...







俺ダメっダメじゃん。



雄也の担当なんだから、もっとしっかりしないと。



風邪ひいてるんだから、ちゃんと見てあげないと。




医者失格。




ダメダメ。




ぜんっぜんダメ！！！









そう思い、気合を入れ直して、また雄也に目を向ける。





「ごめんな？俺、ちゃんと見てあげられてなかった。」





そうやって言うと、首を横に振る。




優しい。可愛い。マジ天使。




雄也の優しさに感動しながら、また気合を入れ直す。

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