文豪の世界に転生したけど､キャラの顔が良すぎて辛い｡ (ページ10)

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『それがよくわからないんですよね｡初めて聞いたときはどこぞのSF漫画だよって感じてしたし……｡

使えるようになったのは､太宰さんの第六感のおかげですかね？

詳しいことはよくわからないんですよね』

話していると､自分の現状に乾いた笑みが溢れる｡

はあ……まあいいや｡

寝床は手に入ったし､お金もこれから手に入るんだろう｡
戸籍はどうしょうもないが､まあなるようになるだろう(適当)

「そうか……話はそれだけだ｡

違う世界で困惑しているかもしれないが､何かあれば私や社員を頼るといい」

『(異能ってのがあるから､異世界から来たっていうのにも驚かないのか？)ありがとうございます､失礼しました』

乱歩さんが手を降っていたので控えめに振り返し､扉を開ける｡

社長室から出ると､待ってましたと言わんばかりに､事務員さんが目の前に立っていた。

「太宰さんから､喫茶うずまきにて待っていると伝言を預かりました」

『はあ……どうも』

お姉さんに頭を下げ､(確か一回にある)喫茶うずまきに向かう｡

つか､今日は歩いてばっかだな……｡