文豪の世界に転生したけど､キャラの顔が良すぎて辛い｡ (ページ19)

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「犯人の目星は？」

『もうついてますよ｡……まあ､証拠は不十分｡あくまで予想なので』

「因みに誰？」

なんだろ､この恋バナしてる気分←
(「好きな人いるの！？因みに誰？」って感じ)

『彼処にいる警察官』

チラッと視線だけをずらせば､乱歩さんは満足そうに頷く｡

「よし杉本君､彼女から指名だ｡
さて､今から君が名探偵だ！
60秒でこの事件を解決しなさい！」

「へぇッ！？」

『私関係ないですよね？？』

乱歩さん､流石に無茶振りでは？？

少し驚いている間に10秒経過｡

焦りまくっている杉本さんは､ひらめいたというように顔をあげる｡

「そ､そうだ｡山際先輩は政治家の汚職疑惑､それにマフィアの活動を追っていました！」

マフィア……その言葉に､太宰さんの目が少しだけ鋭くなる｡

彼の話によれば､マフィアを裏切ったときの手口と､殺し方が似ているらしい………が､太宰さんがすぐさまそれを否定する｡

「マフィアの報復の手口は身分証と同じだ｡細部が身分を証明する」

どういうことだ？？

「マフィアの手口はまず裏切り者に敷石を噛ませて後頭部を蹴りつけ顎を破壊。
激痛に悶える犠牲者をひっくり返して胸に3発」

『うえ､反社ヤバ』

まあ､つまりこれは犯人の偽装工作だ｡

「この手口､マフィアに似てるがマフィアじゃない｡つまり＿＿＿」

「犯人の………偽装工作！」

「そんな……偽装の為だけに遺骸に2発も撃つなんて……非道い」

撃たれたのは3発｡彼は今「遺骸に2発」と言った｡
解剖も終わっていないのにそれを知っているのは犯人のみ｡

『んー､スッキリした｡さて乱歩さん､そろそろ答え合わと行きましょう｡時間切れです』

「そうだね〜」

乱歩さんが警察の人たちに絡んでいる(笑)時に､ふと思ったことを太宰さんに聞く｡

『そう云えば､上流には何があるんですか？』

「んん〜､確か造船所跡地があった筈だ」

『へえ〜』

なんだ､簡単じゃん｡
なんで警察はわかんないんだ？

やっぱどの世界に行っても警察は莫迦なのか？←

「僕の異能力「超推理」は一度経始すれば犯人が誰で何時どうやって殺したか瞬時に判るんだよ」

『やっぱ凄いや､その能力』

「ふふ〜ん！」

少し誇らしげに胸を張る姿………可愛い！！(彼女は疲れてます)

「巫山戯るな貴様は神か何かか！
そんな力があるなら俺たち刑事は皆免職じゃないか！」

「まさにその通り｡漸く理解が追いついたじゃないか」

「……………ッ！！」