【文スト】甘々KPによる双黒のクトゥルフ神話TRPG【CoC】

キャラシ作ろう。1 ページ1

「ということでですね、クトゥルフしましょう」
「おいA！太宰と一緒とか聞いてねェぞ！！」

　午後9時。私の自宅リビングにて。中也さんが、お茶やお菓子に混じってクトゥルフのゲームブックやダイスが並べられたテーブルを叩く。隣の太宰さんも嫌そうな顔で溜め息を吐いた。

「こっちこそ中也と一緒なんて願い下げだよ。あーあ、なんでAちゃんに着いてきちゃったんだろうねえ」
「太宰さん『蟹鍋とお酒用意したんですけど……今日一緒に呑みません？』ってちょっとお願いしたらホイホイ着いてきたじゃないですか」
「というか、同じ手に引っ掛かる中也も中也だよ。警戒心とかないの？ポートマフィアの幹部がそんなチョロくていいの？」
「うっせェ！首領の命令だ、何があってもやるに決まってんだろ！」
「とか言って高級葡萄酒につられたくせに」

　図星なのか、中也さんが押し黙る。私はなんとしても二人と一緒にクトゥルフしたかったので、首領や社長に色々と根回ししていただいたのだ。

「まあまあ、せっかくですし楽しみましょうよ。あ、それから」

　私は喧嘩寸前の二人に向け、大きめの紙袋を見せる。

「ここ私の家なんで、もし何か壊したら檸檬をお見舞いします」

　目が笑ってない笑顔というのはかなり効果があるらしい。中也さんは大人しく舌打ち一つで太宰さんの胸倉を掴んでいた手を放すし、太宰さんも「死ねるのは嬉しいけど、中也と心中は嫌だしなあ」と言ってお菓子を食べ始めた。

「ったく、やんならさっさとしようぜ！」
「なんだかんだ言って付き合ってくれるお二人好きですよ」
「うふふ。私は紳士だからね、女性には優しいのだよ」
「その優しさに騙されて泣いた女性が何人居ることやら……まあいいや。始めましょう」

　ダイスを手に取った太宰さんと中也さんは、案外楽しそうだった。




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能力値に関するハウスルール(？)

・今回のシナリオのPLは学生なので、職業ポイントは『将来の夢』を決め、それに準じて割り振る。(多少の調整あり)
・振り直しは二回まで。値が低かった能力値を選んで振り直す。振り直した数値が気に入らない場合、取り消しもできる。


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ダイスは実際に振ってますよ！

このKPは作者の性格と趣味を反映しています。つまり変人になるかもです。

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