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36話 ページ39
翌日、早朝。
まだ団員が誰も起きていない、やっと明るくなり始めた時間に、クライムは屋上にいた。
外に足を垂らすように座り、ボーッと流星街の街並みを眺める。
外出試験に合格し、集落を出るクラピカの事を何気なく思い出した。
落ちこぼれの自分には、誰も振り向いてくれなかった。
学問、運動、感情表現…。
本当に、何もかも落ちぶれている自分には。
“出来損ない”、“不良品”と言われた事もある。
唯一上手くいくのは、クルタ族に伝わる弦楽器・キタラを弾く事。
それでも、クライムに対する評価は同じものだった。
「………フゥ…」
カタリ、とキタラを取り出すと、クライムはゆっくり弦に触れ、奏で出した。
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作者名:ミケにゃん x他1人 | 作者ホームページ:http://blogs.yahoo.co.jp/akino_yuki7362
作成日時:2013年10月1日 18時