お題を募集します！

＊ ページ9

「えっと……するの？一人暮らし」



「いや、しないしない！


ていうか出来ない！兄貴がうるさいもん、絶対」



「あー……確かに」





上田さんのお兄さんは、君を溺愛してますもんね。



確かにあの様子やったら大騒ぎしそう。






「…だからさ、いつか重岡さんのお家に遊びに行く時があったら、ご飯作るね」



「やった。何が得意なん？上田さんて」



「うーーーーん………鍋、とか？」



「料理なん？それ」



「練習しておく！何が好き？」



「何でもええけどー、ニラが好きやなぁ」



「えー、臭いキツいじゃんー」





彼女と一緒に帰るとか、久しぶりやけどこんなに楽しかったっけ。




多分後になった時思い返せないようなくだらん会話やけど、波長が合うのか凄く楽やな。






だから、あっという間に上田さんの家の前に着いてしまった。






「着いちゃった。重岡さん、送ってくれてありがとう」



「ん。今度は、普通にどっか飯食いに行こうな」



「うん！あ、私ご飯作りに行くよ！」



「ほんま？楽しみやな」






まだ帰るのが惜しい。



多分彼女も同じ気持ちでいてくれてると思う。



でも、もう夜も遅いし。

俺は朝遅めの仕事でも、上田さんは早いやろうからあまり遅くなるのは可哀想。





……あ、そうや。






「じゃあ、気をつけて帰ってね。おやすみな…

「A」




「え？」





思い切って、ずっと考えてたことを打ち明けることにした。





「って、呼んでもいいっすか？」





こんな事言うのめっちゃ恥ずい。


しかも、上田さんは何を俺が言ってるのか理解できなかったらしく一瞬キョトンとして





でも、すぐに分かったらしくニコって笑った。

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