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そしたら、背後から人の気配。



振り返るとスポーツジムには場違いな空気を纏う綺麗なお姉さんが立っていた。





「こんばんは」



「こんばんは……あ、すいません。座りますか?」





ベンチに座りたいのかと思い端へずれるけど、その人は座らないで私を上から下までジロジロ見てくる。





「…あの…?」



「最近入ったんですか?」



「はい!この前入会して、今日が初めてです」



「そう。私は半年くらい前から。中間さんの専属コースよ」



「そ、うですか…本格的なんですね」






だから何なんだっていう。


微妙な、何とも言えない空気に困ってしまいに逃げたいけどそれも何だかな。






「誰を狙ってるの?貴方は」


「狙って…?」


「とぼけないでよ、本気でトレーニングしようなんて思ってないでしょ」


「いや、私は別に誰を狙ってるとかは…」


「桧山さん。こんばんは、お待ちしてましたよ」






遠くから、天の声。



その桧山さんとやらに声をかけたのは中間さんだった。





「こんばんは、上田さん。今日からでしたよね」


「はい、よろしくお願いします」


「こちらこそ。何か困ったら、僕でも他のスタッフでもいつでも相談して下さいね。




じゃあ、桧山さん始めましょうか。こちらへどうぞ」







2人はその場を去って行き、その後ろ姿を呆然としながら見送る。



今のは何だったんだろう。

牽制か?中間さんは自分のだっていう。




勘弁して…と思ってると、ふと中間さんが振り返って目が合った。




そしてニコっと微笑んで、すぐにまた前を向いた。




え、何今の。まさかとは思うけど




桧山さんとやらに絡まれてたから、助けてくれたのかな。




そんなのカッコよ過ぎる。ヤバいでしょ。


普通にドキドキしてきちゃうじゃん。

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あお(プロフ) - はじめまして!この作品を見させていただいております^ ^なんかついつい続きが気になってどんどん読んでいってしまいました!あと、移行する前にメッセージがあったのがなんか嬉しかったです^^いまから次の話を見てきます!楽しみです(^ ^) (2019年4月25日 0時) (レス) id: 735c60907d (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ミルキァさん» コメントとご指摘ありがとうございます!直しました(^-^;また続きもよろしくお願いします(^-^) (2019年2月13日 16時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキァ(プロフ) - コメント失礼致します!いつも楽しませて頂いています(*^^*)48の投稿の転勤が天気になってると思います。違ったらごめんなさい(;_;) (2019年2月13日 1時) (レス) id: d4ceab3b1f (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ゆっぽんさん» コメントありがとうございます。頂いた日からなかなか更新が出来ず申し訳ないです_(。。)_落ち着いたらまた描き始めますので、その時はぜひ読んでやってください♪ (2019年2月10日 22時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっぽん(プロフ) - 初めまして!この小説とっても大好きで唯一毎日チェックさせて頂いてます。毎日更新していただいてありがとうございます!これからも楽しみにしてます( ^ω^ ) (2019年2月9日 1時) (レス) id: ae7f2f8e0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2019年1月16日 20時

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