Happy Together 3

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卒業旅行当日の朝。


待ち合わせは、大阪駅。

流星だけ現地集合って聞いてたけど、集合場所に行ったら眠たさそうにボンヤリ遠くを眺めながら立ち尽くしてた。






「流星、現地集合じゃなかったの？」



「うん。予定変わったんやって。でも遅刻せんかったからビックリ」





確かに、一時間は待つかなって思ってた。







「シゲが迎えにきたからなぁ〜。


俺だけやったら、確実に遅刻してるわ」




「自慢する事ちゃうやろ」






へへへって柔らかく笑う流星と、それにツッコムのんちゃん。

そして、その隣でニコニコしてるシゲちゃん。





4年間当たり前の光景だけど、これを見られるのは多分もう、指折り数える程度。





まだその日が来たわけじゃないのに、想像するだけでウルっとしてしまう。







「A、どうかしたの…？」



「え？いや、何でもないよ！」



「ふーん…？なんか泣きそうな顔してたからさ。



まだまだ3ヶ月あるじゃん！楽しく行こ♪」



「うん！」







由佳に心配そうに見られてしまった。



せっかくの旅行だもんね、辛気臭いのは無し。







「何してんねん、行くでー！」



「はーい」






前を歩いていた3人に呼ばれ、由佳と2人小走りで駆け寄った。

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