Happy Together 3

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ある夜、淳子ママから呼ばれてお店へ向かった。




一応ママはAは今夜はおらんって言うてたけど、ほんまに？

バイトやなくても普通に遊びに来てるとか無いんかな。





会いたいような、会いたくないような…





お店に着いて、少しだけドアを開けて中を見渡したけど

とりあえずはAの姿は無い。






ホッとしたのと、ちょっとガッカリしてるのと。





俺もなかなか複雑やな…なんて考えながらお店の中に入った。






「シゲちゃん、いらっしゃい。どうぞ」



「どーも…。ママ、俺お腹空いたぁ」



「そうなの？おにぎりで良ければ作ってあげようか？」



「おん、食べたい！」






ママ、ママ言ってるから、最近ほんまのオカンみたいになってきたわ。





ま、オカンはこんなに綺麗ちゃうけど。





促されるままカウンターへ座って、淳子ママお手製のおにぎりを頬張ってると、ニヤニヤしながら隣に座ってきた。






「どないしたん？呼びつけて」



「うん。シゲちゃんに、クリスマスプレゼントあげようと思って」



「ほんまぁっ！？やったー何？？」



「…あのね、」






…淳子ママからのプレゼント、受け取ってもええんかな。




家までの道のりを歩きながら考える。






クリスマスの夜、Aのバイトを休みにするからデートに誘えって。


この話が、俺が呼ばれた理由。





気遣いは有難いけどさ、俺フラれたん聞いてないんかな。






なかなか決心がつかないままクリスマス前日の夜。


バイトを終えると淳子ママからのLINEが届いてた。






淳子ママお疲れ様。明日、Aちゃんのバイトお休みって伝えたから。ファイト!






…まじか。



よし、勇気出せ俺。






決心して、家までの帰り道の途中でAに電話をかけた。

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