Happy Together 2

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昨日壊れてた時計も、今日はすっかり直っていた。




だから終電に間に合うよう、いつも通りの時間に仕事を終えて、それに気づいたシゲちゃんも席を立った。






「帰る？」


「うん。今日は電車間に合うよ」


「やな。行こっか」


「……うん」






よくわかんないんだよね。


なんでここまで、この人はしてくれるんだろうって。


彼氏なら分かるよ？だけど、シゲちゃんは違う。

仲の良い大学の友達。







…まさか、シゲちゃんて…



って、自惚れるのはやめよう。違ったら相当恥ずかしいし、馬鹿みたいだし。







「どーした？静かやん」


「そう？いつも通りだよ」


「そっか。…しっかし、寒いなぁ〜…



あ、そういえば流星から連絡がきて、急やけどクリスマス明けなら格安で旅館泊めてくれるらしいで。

でもAって毎年冬休み入ったら年明けるまで帰省やっけ？」






例年は、確かにそう。


クリスマスも年越しも実家に帰って、去年は健人と過ごしてた。


でも今年は…






「ううん、今年はまだ全然決めてなかった。

その旅行終わってから帰省しようかな」



「ええの？クリスマスやのに」



「うん。彼ね、大学の友達と卒業旅行するんだって。


ニューヨーク行くって、凄くない？クリスマスに。

だからちょうど良かったかも」






クリスマスに会えないの？って少し悲しくなったけど、この先何度でもあるし、クリスマスにニューヨークへ行けるなんて学生を逃したら難しいだろうし。




だから、クリスマスは大阪で過ごす理由が出来たからちょっと嬉しいかも。

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