Happy Together 2

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「なぁ、あの時言いそびれたことだけ言ってもええ？」



「うん…」



「別れろ」



「へっ？」



「そんで、俺の彼女になったらええやろ。



……って言おうと思いました！！！

これ言えんかった時点で俺にはチャンスが無かったってことやな」





無理して明るい感じにしてくれて、この帰り道が暗くならないように。



あの時そう言われてたら、私は頷いちゃってたかもしれないよ。






それくらいシゲちゃんに気持ちは傾いてたような気がする。





だけど健人が来て、現実に引き戻された。


私の彼氏はこの人だって。


多分こんな風に気持ちが傾くのは、側にい過ぎて存在が大きくなってしまった。


春になって東京に戻ったら、きっと気持ちも戻るはず。






保険かけるみたいで最低なのは自覚してる。






「喧嘩にならへんかった？ほんまに」



「…うん、大丈夫だったよ。


でもね、東京戻ってきてって言われた」



「え……でも、まだ卒業してへんのに？」



「うん…。もう週一も学校行かない時あるし、必要な時だけちょっと大変だけど実家から通えば？って。


防犯面でのリスク考えるとナシじゃないかなーとかも思った」



「いや、でも…っ」



「でもバイトもあるし、すぐには決まらないから保留なんだけどね。

実際大阪に通うのもお金も時間もかかるから。

お正月に帰省した時ちょっと考えてみる」



「そうやな…新幹線使うにしても結構時間もかかるしな。高いし」








行くなって、言ってくれないの？




本当に本当に最低だけど、無意識にそんなことを考えてしまった。

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