Happy Together 2

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1人で帰るより、シゲちゃんと一緒に帰る時間は何十倍も楽しくて安心する。



その気持ちは日に日に増していって、なんかちょっとヤバくない？私。

私の事を送るのは、あくまでも『ついで』だというのも、遠慮させない為の優しい嘘だっていうのも分かってる。





うーん………







「どうかした？悩んでる顔してる」


「えっ？そんな事…」


「眉間にシワ寄せてるのに、誤魔化しても無駄よ」






淳子さんが、眉間をツンっと人差し指でつついてきた。





「……淳子さん、」



「ん？」



「遠くの親戚より、近くの他人っていう言葉はあながち間違いじゃないんですね…」








遠くの彼氏より、いつもそばにいる男友達。



自分の気持ちがブレなければ良いだけだけど、そんな風に頭のどこかで考え始めてしまってる。







「どういう事？」



「すいません、何でもないです！


そろそろ時間なので、帰りますね」



「ほんとだ。今日はボディーガード来ないの？」



「…みたいですね。じゃあ、お疲れサマでした」






シゲちゃんがいない帰り道は、街灯が半分くらいきえてしまったみたいに寂しい。





幸い、はじめに変な人に後をつけられてる気がした日以来その気配はなくて





やっぱり、勘違いだったのかな？





そう思いながら最寄駅かは家まで半分くらいになった時








………今日は誰かがいる気がする。





怖くて後ろを見られないけど、時折感じる何か。





一心不乱に家まで走った。

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