Happy Together 2

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自転車を駐輪場に停めて、シゲちゃんと一緒に部屋まで続く階段を登る。




3階だから大して距離はないけど、多分さっき転んだ事で、怪我ではいかなくても地味にいろんな部位が痛いんだろうなと感じさせる

何となくぎこちない歩き方。






もちろん、怪我の手当てをしてあげたいのが1番だけど

こんな真夜中にわざわざ迎えに来てくれたシゲちゃんをすぐに帰すなんて申し訳なくてできなかった。






「久しぶりやなー、Aの部屋行くの。

昔はよくオールとかさせてもらってたな」



「そうだね。健人と付き合い始めてからウチでたまる事も無くなったもんね」



「せやな。ごめんな、彼氏に悪いわ」



「言い出したのはのんちゃんだよね。

『彼氏の留守に入り浸るなんて悪いやろ！！』とかいきなり言い出して。




ちょっとびっくりしたけど、のんちゃんてキチンとしたいい人なんだなって思ったよ」






ぶっちゃけ、のんちゃんてあの見た目だからチャラくて軽いんだろうなって思ってたけど

その発言聞いて以来見る目が変わった。





だから由佳が靡かないのが不思議で仕方ない。







「あれな、帰り道めっちゃドヤ顔やったで。



『俺カッコよかったよな！？』って。



それ言わんかったら文句なしでカッコよかったわ」







うん、たしかに。



話している内に部屋の前に着いて、鍵を開けた。







一応、最低限のセキュリティは備えてるマンションだから

オートロックだし、監視カメラもある。




だけど毎晩、この瞬間だけは少なからず不安は過ぎる。




もしもの事があったらどうしようって。







だけど今夜はシゲちゃんがいるから






何も不安は感じなかった。

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