Happy Together 2

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バイトが終わって着替えを終えて、神ちゃんと一緒に防犯グッズ売り場へ来た。






「買い物って、服か化粧品かと思ってた」



「だと良かったんだけどね。すっかり平和ボケして、こういうの持ち歩いてなかったからさ」






久しぶりに来た防犯グッズコーナーは、選ぶのも大変なくらい種類が豊富。




あれこれ悩んで神ちゃんに相談しながら、爆音がなるらしい防犯ブザーを買った。






「なんか怖い目にあったとか？真剣に選んでたけど」



「…ううん、そういうのじゃないんだけど。


うちの近所で、最近変な人出るって回覧板が回って来たら一応対策しようと思っただけだよ」







さすがに、実際不審者に後をつけられてたような気がするとは言えなくて誤魔化した。







「そっかぁ。一人暮らしやろ？帰り道とか危ないよな。




俺で良ければ、呼んでくれればいつでも家まで送るで？」



「え…」



「いつでも、とは言えんけど！暇な時やったら行ったるから」







その言葉に、シゲちゃんの顔が浮かぶ。



そしてそんな自分に驚いて、振り払うみたいに目を閉じた。








「A？」



「ううん！ありがとう、気持ちだけで嬉しいよ。



気をつけて帰るから大丈夫」




「……そっか。じゃ、何かあったらいつでも言うてな」







あの夜の事は、私の気のせい。





今まで無防備だった分、しっかり気をつけて帰ろう。





……シゲちゃんにも、言わなきゃな…。

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