50＊ ページ50
そしてAと合流してからの帰り道、俺は大いに緊張してる。
理由は、背中にAがぎゅっとしがみついてくれてるから。
しかもええ匂いとか言ってくれて、自転車をこぎながら心拍数がどんどん上がる。
だから普通に自転車を漕ぐより何倍も体力を消費してるらしく、相当疲れてきた。
「シゲちゃん、大丈夫？なんかしんどそう…」
「だ、大丈夫や！」
「でも、もうすぐ家だし私降りるよ自転車」
「大丈夫やって！これくらい平気やから……
おわぁっっ」
「きゃーっ」
何か石みたいなものにタイヤが踏み上げて、運悪くバランスを崩して自転車は横転した。
そして当然ながら、乗ってたAも俺も一緒に転ぶ。
「いった……あっ！嘘、ごめん！！大丈夫？」.
「お、おん…平気平気、気にしんでええからな。
Aは、怪我は？」
「私はシゲちゃんちゃんが下敷きになってくれたから全然…
あっ！ちょっと、血出てるよ手！」
幸い自転車とは反対に俺らは倒れたし、Aの下敷きになれたから彼女は無傷。
俺はというと、手首と手の甲を擦りむいて血が滲んでた。
「あぁ、こんなん全然平気やから。ほかっとけば乾いて治るやろ」
怪我自体は大したことないけど、転んだ拍子であちこち打ったから体中は地味に痛いけど
そんなのカッコ悪くて言えるわけない。
「ダメだよ！ね、すぐ家に着くから手当するね、それまではティッシュ……コレで止血しておいて！」
めっちゃ焦った顔のAからティッシュをもらい、止血しながらAのマンションの前に着いた。
ここまで代わりに押してもらった自転車をもらおうとするけど、一向に首を縦に振らない。
「だめだよ、手当するから上がって」
「いや、でも…」
「いいから！大丈夫、何もしないから」
…アホちゃう？それは俺のセリフやし
部屋なんか今行ったら、俺がお前に何かしそうで怖いわ。
ーーーーーーーーー
Aさん、こんばんは。
いつもご愛読ありがとうございます^_^
お話がいっぱいになりましたので、移行をさせて頂きますね。
お気に入り登録、評価、コメントを下さりありがとうございます。とても励みになります！
また続きもよろしくお願いします。
2018.9.9 さくら
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 721人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» ちょっとずつ、主人公ちゃんの中で存在感を増してます^_^距離ってハンデですよね。 (2018年9月10日 19時) (
レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - あら、少しずーつシゲちゃん浸食？ (2018年9月9日 19時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» 神ちゃんの正体は少しずつ分かると思います！シゲちゃん誤解されてる笑ドンマイです(^_^;) (2018年9月5日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - シゲちゃん、ファイト(笑)神ちゃん、謎！刺客？！(笑) (2018年9月4日 9時) (レス) id: 59f57126ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お酢んさん» コメントありがとうございます^_^ご期待に添えるよう頑張りますので、続きもよろしくお願いします☆ (2018年8月30日 16時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら
| 作成日時：2018年8月16日 21時
