49＊ ページ49
自分でも滑稽過ぎて呆れてる。
だけど夜道のお相手に選んでくれたのが嬉しくて、気づいたらコートを掴んで部屋から飛び出してた。
玄関に向かう途中に自室に戻ろうとしてるアネキと会って怪訝な顔を当然される。
「なに、コンビニでも行くの？」
「…まぁ、そうやな」
コンビニで待っとけって言ったし、嘘じゃない。
「ちょうどええわ。雪見だいふく買うてきてや！よろしくー」
「あー、ごめん。それは無理」
「はぁ？何でなん？」
「ごめん、アイスどころちゃうねんって！
あ、オカンが俺がおらんって騒いだら遊びに行った言うといて。じゃっ！」
「えっ、ねぇ、お風呂入ったやろ？出かけんの？」
これ以上捕まると長くなりそうやから、もうアネキからの問いには答えずに家から出て自転車に跨った。
Aにとって、俺は何番めに選ばれた夜道のお相手なんやろうな。
冷静に考えてみたら、彼氏も由佳もダメ、流星や小瀧の後の、1番最後の可能性もあるのに
この時の俺はそんな事考えられなくて、一目散にペダルを漕いで待ち合わせたコンビニへ向かった。
つか、おるんかな。
待たずに帰っちゃってるかもしれんよな。
だけど、コンビニの前に着いてイートインスペースを窓越しに見ると、ちゃんとAは待っててくれてた。
なんやかんや言うても素直に待ってるところ
好きやな。
何番めに選ばれたでもええわ。
その選択肢の中に俺がいたってだけで、それでとりあえずは満足。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 721人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» ちょっとずつ、主人公ちゃんの中で存在感を増してます^_^距離ってハンデですよね。 (2018年9月10日 19時) (
レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - あら、少しずーつシゲちゃん浸食？ (2018年9月9日 19時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» 神ちゃんの正体は少しずつ分かると思います！シゲちゃん誤解されてる笑ドンマイです(^_^;) (2018年9月5日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - シゲちゃん、ファイト(笑)神ちゃん、謎！刺客？！(笑) (2018年9月4日 9時) (レス) id: 59f57126ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お酢んさん» コメントありがとうございます^_^ご期待に添えるよう頑張りますので、続きもよろしくお願いします☆ (2018年8月30日 16時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら
| 作成日時：2018年8月16日 21時
