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「あーあ、卒業旅行なんて考える時期にまでなっちゃったのかぁ〜…」
「せやなぁ。長いと思ってたけど、4年間あっという間やったわ。
でもさ、Aは嬉しいんやろ？東京帰れるし。そしたら健人くんといつでも会えるもんな」
「ふふふ、まぁそれは嬉しいけど…。
でも寂しいよ。由佳や、みんなにはなかなか簡単には会えなくなっちゃうし」
特に由佳とはいつも一緒にいたから、卒業式の日は泣いちゃうかも。
遠くに住む彼氏と会うより、遠くに住む友達は何倍も会える機会が少ないから。
「…シゲちゃんとかは？寂しいなとか思わへんの？」
「え？…寂しいけど…流星やのんちゃんは由佳とはちょっと違うし」
「うん、あの2人はな。
…じゃなくて、シゲちゃんは？ぶっちゃけ寂しいとか思わないの？」
「さみ、しいよそりゃ…なかなか会えなくなるだろうし…」
今、無意識にシゲちゃんと流星のんちゃんの2人を分けてしまったのは自分でも気づいた。
もちろんそれを由佳に悟られないわけなくて、家で飲み直していたチューハイに口をつけながらジっと見つめられる。
「……もう卒業やからさ、私の戯言と思って聞いてくれてええから」
「ん？うん…」
「シゲちゃんてさ、絶対Aの事好きやと思うんやけど」
「……それは、無い！」
だって、シゲちゃんの恋愛対象は女の子じゃないもん。
この前ウッカリ聞いてしまったけど、否定も肯定もしなかったってことは認めたって事でしょ？
放っておいてってこと。
「シゲちゃんだって選ぶ権利あるから！絶対にありえないよ、そんな事」
「……ふーん」
納得いかないって感じの由佳だけど、さすがにシゲちゃんの秘密は言えない。
「ま、たとえ好きやったとしてもシゲは相手にされんよな」
「…そういうわけじゃないけど…」
「あんなカッコいい彼氏が待っててくれてるし、他の男なんか目に入らんやろ」
話題は変わっていってホッとしたけど、正直びっくりした。
由佳が、そんな風に私とシゲちゃんの事見てたなんて。
だけどそんな事言われたら、ありえないってわかってるのに
多分次に会った時、意識しちゃうんだろうな。
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さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» ちょっとずつ、主人公ちゃんの中で存在感を増してます^_^距離ってハンデですよね。 (2018年9月10日 19時) (
レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - あら、少しずーつシゲちゃん浸食？ (2018年9月9日 19時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» 神ちゃんの正体は少しずつ分かると思います！シゲちゃん誤解されてる笑ドンマイです(^_^;) (2018年9月5日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - シゲちゃん、ファイト(笑)神ちゃん、謎！刺客？！(笑) (2018年9月4日 9時) (レス) id: 59f57126ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お酢んさん» コメントありがとうございます^_^ご期待に添えるよう頑張りますので、続きもよろしくお願いします☆ (2018年8月30日 16時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2018年8月16日 21時
