Happy Together

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お店に到着してドアを開けると少しの隙間から見えたのは





相変わらず麗しい淳子ママと、…シゲちゃん。





何か話し込んでて、ここで私がお店に入ったら間違いなくママはこっちにおいでって呼ぶだろうし


そしたら私、お邪魔じゃない？






思えば4年近くいつも一緒にいたけど、シゲちゃんていつもニコニコしててたくさん話すけど





あまり大切な話とかはしてなかったような気がする。






2人になる帰り道も、私が一方的に愚痴ったり、ノロケたり…

ダメじゃん。






帰ろうかな。シゲちゃんは淳子ママにはきっと色々な話が出来るんだ。






そんな事を考えてたら、後ろから声を掛けられた。







「Aちゃん、何してるんよ」



「ひ…っ、！！あ、桐子さん……と、田中様…こんばんは」



「ひぃって、失礼やわ驚き方。入らへんの？」






声を掛けてきたのは桐子さん。


常連の田中様も一緒だから、同伴かな。






「いや、入ります入ります。忙しそうだったから、どうしよっかなと思っただけです」




「何遠慮してんのよ。行くわよ」






首を傾げる桐子さんに連れられてお店に入ると、振り返ったシゲちゃんはそんなに驚かなくても良いじゃんってくらいびっくりした顔。







「大毅ちゃん。私としたチューが忘れられへんの？？」






桐子さんに絡まれて迷惑そうなシゲちゃんだけど、今の言葉聞き逃さなかった。








チューしたんだ、シゲちゃんと桐子さん。






なんか、ちょっと、ムカつくかも。






わざと2席分離れた椅子に座った。

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