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「でも、よくこんな時期に採用されたね。あと卒業まで半年も無いのに」
「あー、俺まだ3年やねん。1年留学してたから休学してて」
「へぇっ！そうなんだ」
「夏川さんは、就職決まって……るから髪の毛黒くないんよな？何系なん？」
「うん、おかげさまで。
普通にメーカーの事務職なんだけど、東京に戻るんだ。実家がそっちだし」
「そうなん？確かに標準語やなぁとは思ってたけど、東京のお嬢さんやったんかぁ〜」
「別にお嬢じゃないよ、普通に一人暮らししてみたかっただけだし」
こんな風に、ぽんぽんと会話が弾んで仕事も捗る。
だから予想していたより、返品作業は全て終わってしまった。
「終わった！助かったー、手伝ってくれてありがとう神山くん」
「神ちゃん、でええよ」
「え？」
「タメやし、せっかく仲良くなったから。
そっちは、大学の友達から何て呼ばれてんの？」
「A、だけど…」
「男からも？」
「うん。みーんな呼び捨て」
その瞬間一瞬だけ神山くんの表情が曇ったのには、全然気づかなかった。
「夏川さーーん！！！お疲れ！終わった？返品」
「はい、終わりました。神山くんも手伝ってくれて」
「そっかそっか。じゃあ、この後は俺が神山くん引き受けるから夏川さんは補充に回って。ありがとね、色々教えてもらって。
神山くんレジトレーニングしよっか、こっち来て」
打ち合わせが終わったらしい社員が来て、神山くんの指導係は終了。
ニコって微笑んでくれて、社員の元へ行こうと背を向けたけど、くるっと振り返ってきた。
「ありがとね、A」
「あ……うん…」
社員と去って行く神山くんを見送って、私も言われた仕事の準備に取り掛かりながら
距離の詰め方が上手い人だな、神山くんって。
そう思いながら、仕事を進めた。
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さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» ちょっとずつ、主人公ちゃんの中で存在感を増してます^_^距離ってハンデですよね。 (2018年9月10日 19時) (
レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - あら、少しずーつシゲちゃん浸食？ (2018年9月9日 19時) (レス) id: 84a8c23914 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» 神ちゃんの正体は少しずつ分かると思います！シゲちゃん誤解されてる笑ドンマイです(^_^;) (2018年9月5日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - シゲちゃん、ファイト(笑)神ちゃん、謎！刺客？！(笑) (2018年9月4日 9時) (レス) id: 59f57126ed (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - お酢んさん» コメントありがとうございます^_^ご期待に添えるよう頑張りますので、続きもよろしくお願いします☆ (2018年8月30日 16時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2018年8月16日 21時
