my honey

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車を暫く走らせて目的地に着いた。



酔い止めがまだ効いてるらしく、再びAは眠ってしまってる。





「A、着いたでー」




声をかけてみたけど、全く起きる気配はない。





こんな機会もなかなか無いし、寝顔をじっと見つめた。





朝っぱらから連れ回したせいでほぼスッピンに近くて



微かにしていたであろう化粧も、さっきのげろげろ事件で恐らくとれてしまってる気がする。





それでも長いまつげと、プクっと柔らかそうな頰




赤い唇も可愛えな。






…俺のものに、なる日は来るんやろうか。






「A…？」







呼んでみたけど、やっぱり反応は無い。






神様ごめんなさい。後で、いくらでも懺悔します。




…だからさ、この衝動に負けた事、許して欲しい。






その唇に、そっと自分のを重ねた。







ーーーーーーーーー






8年間片思いしてた子と、念願のキスをした。




でもそれは合意じゃなくて




寝込みを襲うという、まぁまぁ卑劣というか卑怯な方法。







その後少ししたら自然と目を覚ましたAは、さっき俺がした事なんか全く知らないから



何事も無かったみたいに寝起きのボンヤリした感じで微笑んだ。







「あーー、また寝ちゃったぁ。�陲舛磴鵑留薪承せ�ちよくて寝ちゃうね」



「ほんま？それもあるけど、酔い止めの副作用やで」



「あ、そっか。どおりで速攻で眠れると思ったー。



着いた？第2プラン会場」



「おん、着いた着いた。


会場はこちら！某有名バームクーヘン店の本店」








ここは全国的に人気があるバームクーヘンの本店。



焼きたても食べられるカフェも併設されてる。







コーヒーとバームクーヘンの甘い香りにご満悦なのか、Aは嬉しそうに店内へ入って行った。

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