18 ページ18
声の方向へ振り返ると、そこにはキラキラ笑顔の中間先生がいた。
定時を過ぎて誰もいなくなった職員室だったから油断して、つい話す声も大きくなってしまってた。
「いや、街コンにでもいく？って話ですー高原先生がっ」
「へっ！？ちょっと、私じゃ…
「ふーん、街コンなんか行きたいんや高原先生。彼氏欲しいん？」
「いらなくは無いですけど…
っていうか！街コンとかでは絶対出会えないと思いますっ。
すいません、トイレ行って来ますので」
くそぅ、裕ちゃんめ私を売りおった。
恥ずかしいやらなんやらかんやら色んな感情が混ざってまっすぐ保健室へ向かう。
…そう言えば。
私が街コン行きたいなんて聞いたら中間先生はもっとニヤニヤしてバカにしてくるかと思ったのに
なんで、ちょっと怒った顔してたんだろう？
からかうどころか呆れた？
ぜっったい、かっこいい彼氏を大阪で作って中間先生の事見返してやるんだから。
勝手に言ってれば？って鼻で笑われそうだけど、心の中で力強く決意表明をした。
ーーーーーーーーー
「良い決意やと思うけどさ、見返してやりたい俺に頼る？」
素敵な彼氏を作ろうと決めて、何が必要か考えた結果1番足りないのは色気って結論に達した。
前住んでた所ではこの普通な感じで十分だったけど
大都会へ出てみて、周りの同世代と比べて何処と無くダサいような気はしてた。
「ザ・教師って感じやな。プラベもそんな感じなん？服とか髪とか」
「うん…でもね、前はこれでも充分だったの。
むしろこれ以上洒落こむと校長先生に派手って注意されるくらい。
でも、なんかこっち来てから浮いてるなーって」
「で、何を知りたい？」
「オシャレな服屋さんや美容院教えて？」
�陲舛磴鵑蓮⊇�の子が行くようなお店知らなさそうだから頼れないしさ。
「どうするん、そんな無駄に垢抜けて」
「それは…私ももうアラサーに近づいてますので…」
「あぁ、婚活か」
婚活ってまではいかないけど
私だって優しくてかっこいい彼氏を作ってリア充したいし。
それに
私、26だよ？もう。
そろそろ済ませなきゃ、ヤバくない？
気軽に誘ってくるけど、どうせ中間先生だって私が経験無いって知ったらドン引きするに決まってる。
この重たい鉄の鎧を下すことで、一皮向けて大人の女になれるはず。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
一波(プロフ) - そうなんですね！まだ決めてないとかよりドキドキします！！ (2018年6月27日 20時) (
レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます！毎回毎回すごくドキドキしながら読んでます。続き楽しみに待ってます！ (2018年6月27日 14時) (レス) id: 76bb538f5e (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ★mmiioo★さん» ですよね、私も自分で描いていて�陲舛磴鵑澆燭い平洋匹い覆隼廚辰討靴泙い泙�(o^^o)どちらを選ぶか、良ければ最後までお付き合いお願いします☆ (2018年6月26日 23時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 一波さん» 楽しみにしてくださりありがとうございます♪主人公がどちらを選ぶか、私も実はまだ決め兼ねてるので楽しみにお待ちください(o^^o) (2018年6月26日 23時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - このお話だと濱ちゃんかな。濱ちゃん、切ない！ (2018年6月25日 11時) (レス) id: 59f57126ed (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくら
| 作成日時：2018年6月13日 17時
