脈無し T ページ5
〜玉森・side〜
俺にとって、前代未聞なことが起きた。
只でさえ自分から女の子をご飯に誘うなんてあまりしないのに、まさかのAちゃんがお友だちまで連れてきた。
うーん、またしてもこの扱い、新鮮すぎる。
俺にこんな感じになる子ってあまりいなくて、実はずっと気になってた。
ミツと喧嘩してた時、もしも別れることがあれば俺がもらっちゃおうかなって、ちょっと真剣に思った。
でも、今日のことで俺には脈無いんだなって思った。
デートに誘う理由は、ミツの誕生日教えるなんてどーでもいいことじゃない。
俺に、脈あるのか知りたかっただけ。
それでも、本当に誕生日知らないとはな。
あとｼﾞ数日しかないよ？何でミツも言わないんだよ。
あ「ちょっとトイレ〜」
Aちゃんがトイレに立って、俺は茉奈さんと二人になった。途端、茉奈さんがじーっとこっち見てきた。
「何？」
茉「…玉森くんてさ、Aのこと好きなの…？」
好き？なの？そんなの、自分でもよく分からないよ。
でも、手に入れたいとは少し思ってた。
「いや、好きなわけじゃ…」
茉「…私には、そう見えたんだけど違うの？」
あー…この人鋭い人種の人だ。俺の苦手とするタイプ。
俺は、Aちゃんみたいにほわわんとした子のが好き。
「好きなわけじゃないけど…自分のにしたいってたまに思いますね」
茉「…でも、あの子は多分おちないよ」
「そーゆう、私みっくんしか見えないの、みたいなあーゆう感じが逆に燃えるんですよね…」
茉「…変な子…」
「…ミツ抜きで会ってみたら、もしかしたら靡いてくるかなって思ってたんですけど、多分ムリすね。
茉奈さん連れてきた時点でちょっと悟りました」
「でも、ミツの誕生日のこと言いたかったのも本当なんですけど。
普通の誕生日じゃなくて、二十歳の誕生日だし。そこ彼女にスルーされたら悲しいですし」
茉「ま、諦めなさい！玉森くんなら引く手あまたでしょ」
「はい、引く手あまたなんて言葉では表現できないくらいモテまくってます」
茉「…うわ、やなやつー！」
茉奈さんにはお見通しってわけだったか。
俺もまだまだ甘いな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 411人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ruk - どうすれば見れますか？ (2016年2月24日 12時) (
レス) id: 5eceae9ce5 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - さくらんぼさん» マニュアル通りの設定はどこですればいいんですか？何度も質問すみません… (2015年10月8日 23時) (レス) id: 2b5db8b427 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 美香さん» コメントありがとうございます。R18指定ついてるので、マニュアル通りせっていして作品全表示で見れますよー。 (2015年10月8日 20時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - ラブラブ編はどうやったら読めますか？ (2015年10月8日 16時) (レス) id: 2b5db8b427 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 静茉さん» 外し忘れてました。指摘ありがとうございます。 (2015年9月22日 23時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう
| 作成日時：2015年9月22日 8時
