本格的に ページ29
〜夏希・side〜
GWが終わり、少し汗ばむ日も増えてきた。
あの日以来、北山さんとシフトが重なることは無い。気になって、もう一度会いたいけど、昼に学校に行く私と夜に他のバイトへ行ってしまう北山さんが会える確率ってあまり無い。
そしたら、目を疑うプリントが1枚、事務所の机にほったらかされてた。
穴が開きそうなくらい、ガン見。
『臨時休業and親睦会のお知らせ』
オーナーの都合で三日間お店を休みにするみたいで、その間に都合つく人だけでBBQをしようって書いてある!
きゃー!!北山さん、くるかな??
「たっ玉森さん!BBQ行きますか??」
玉「んー?うん、行くよー」
「あの…その…」
玉森さんが、何か思い出したみたいな顔した。
玉「…あぁ、ミツのこと誘わなきゃなー昼ならいいだろうし」
独り言のように呟いて、さっさと行ってしまった玉森さん。
でも、もしかして私が好きになりそうなのわかってるのかな。
そしてBBQ当日。玉森さんのお陰なのか北山さんが来てた!
太陽の下の北山さん、眩しいくらいイケメンです!!!
各自適当に準備するけど、女の子はもちろん玉森さんに群がってる。でも、玉森さんあんまり興味無さそう…。
私は、北山さんのとこに行った。
「お久しぶりです、覚えてますか?」
男ばっかで火をおこしてて、熱気が凄い。
北山さんは私を見てニコって笑った。
北「うん、覚えてるよ。夏希ちゃんだよね?元気?」
「はい!覚えててくれてありがとうございます!」
やった!北山さんが覚えててくれた!
北「夏希ちゃんは玉森ファンクラブには入ってないのー?」
「え…えっと…私は、貴重な北山派です!」
そしたら、そこにいた北山さん含む男性陣、全員固まって、でもすぐ爆笑。
私は恥ずかしくて消えたい…。何言っちゃってるんだろ…。
男1「んじゃーさ、北山さんなんて堅苦しくないでミツって呼べばいいじゃん、ファンなんだし!」
男2「ミツー貴重なミツ派大事にしろよー」
北「あはは、夏希ちゃんありがとね、気遣ってくれて」
「遣ってないです!ミツ派ですってば!」
柔らかい笑顔。年上だけど、可愛くて、カッコいい…。
その日のBBQで、私はできるだけ北山さんのよこにいるようにした。
本格的に、きっと好きになってしまったんだ
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ruk - どうすれば見れますか? (2016年2月24日 12時) (レス) id: 5eceae9ce5 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - さくらんぼさん» マニュアル通りの設定はどこですればいいんですか?何度も質問すみません… (2015年10月8日 23時) (レス) id: 2b5db8b427 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 美香さん» コメントありがとうございます。R18指定ついてるので、マニュアル通りせっていして作品全表示で見れますよー。 (2015年10月8日 20時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - ラブラブ編はどうやったら読めますか? (2015年10月8日 16時) (レス) id: 2b5db8b427 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 静茉さん» 外し忘れてました。指摘ありがとうございます。 (2015年9月22日 23時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2015年9月22日 8時