プーさんとOLさん ６

真面目な話 Ki ページ17

〜Ki・side〜



進藤さんが来ると、少し身が引き締まる。



思わず体育会系のノリで、立ち上がっちゃう。



「お久しぶりですっ！」



進「久しぶり、北山くん。相変わらず、見た目と違って堅いね」



「あざっす！」



村「ちょっとちょっと、俺と対応違いすぎない？」



「え、すいません。そんなつもりは…」



進「あはは、君たち面白いね〜。あ、ビール下さい」



３人で乾杯して、はじめは他愛ない話で盛り上がる。



Jリーグ流行った頃のこと、誰が好きだったか、近年のワールドカップや代表選手について熱く語る…のははじめだけ。



だんだん、男同士の話になる。



「進藤さんは結婚してるんですか？」



進「まだなんだよなー。何か、こう、決め手に欠けるというか…コレってのに出会えなくて」



村「まだ進藤さん若いじゃないですか、結婚なんて早くしたって何もいいこと無いですよー！」



「村木さんしてるんですか？何歳で？


つか、村木さん何歳なんすか？」



村「俺は今38才なんだけど、25で結婚！
小学生二人のパパだよ〜」



「うわ、めっちゃ早いっすね！
でも、俺結婚も若干憧れてたりするんですよね。今の彼女とならいいなって」



村「うわ、フリーターなのに大きくでたね(笑)」



「…それはとりあえず、置いといてくださいよ！」



進「へぇ、今の彼女そんなに好きなんだ。
ごめん、ちょっと意外に。北山くんてもっとチャラチャラ遊んでるんだと思ってた」



進藤さんからも、その評価か。。。



「よく言われるんですよね。俺、そんなにチャラいですか？


どーすれば標準になれますかね？」




村「ん？自覚は？」




「ないっス」



進「それ重症だから(笑)」



「マジめな話、たまーに悩むんですよ。俺、この先このキャラいくつまでいけるんだろうって」




「自分でそんなことないつもりだけど、初対面では必ず言われるし」



進「あぁ、確かにちょっも思ったかな。こんな軽そうな子で大丈夫かなって」




ガーン。進藤さんまでそう思ってたなんて、ショック。



進「でもさ、中身は全然違うんだから北山くんの武器になるよ！大丈夫！」



「ありがとうございます…」




進「真面目ついでにさ、来週の月曜のレッスン見学しに行っていい？
前に言ったこと意識してやってくれてる？」




「はっ…はい！意識はしてます！なかなか難しいですけど…」

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