プーさんとOLさん ６

淡く T ページ2

〜玉森・side〜



ミツが酔いつぶれてAちゃんに迎えに来てもらった日、電話番号交換したんだけど…。



玉「ね、番号教えてよ」



あ「んー090〜…」



こっち1回も向かない。



玉「…ありがと」



…この扱い、新鮮すぎる。まぁ、ミツの介抱に夢中で俺とのやり取りなんて頭の片隅にも入ってなかったのかもだけど。


高校生くらいから？突然のモテ期に突入して、継続中でかれこれ６年くらい。
女の子は勝手に寄り付いてくるわ、こっちから話しかけてみれば猫なで声でゴロニャンしそうな勢いだわで、女の子って何なの？って心底思ってた。



誰か別の人と話してても、俺が話しかけると、その人そっちのけになっちゃうし。



人のせいにするわけじゃないけど、そんな思春期送ってたお陰で俺マトモに恋愛出来なかった。
こっちが好きになら無くても、相手から寄ってくる。ちょーラクチン。
でも、ちょっと虚しかったし、女の子ってそんないいもんじゃないって思ってた。



で、高校生卒業して何となくフリーターでバイトを始めて、ミツと出会った。
会った瞬間、俺とはﾀｲﾌﾟ違うけど似たような人種っぽいのは感じた。
苦労したことないけど、真面目に恋愛する気ないってとこ。
チャラチャラしてるけど、女の子に対して一線引いてる。気を持たせないように、面倒なことにならないように、絶妙なバランスで。



そんなミツが夢中になった小悪魔ちゃん。単純に、見てみたかった。
初めて会ったとき、普通じゃんって思った。
顔可愛いけど、普通って。
モテまくったであろうミツが、何でこんな普通な子選ぶんだろって。



性格？胃袋？床上手？色々考えたけどよくわからなかった。
あと、正直面白くなかったのもあったり。
同じくくりって、同類って思ってたミツ取られちゃったとか笑。



でも、小悪魔ちゃん、俺には一切靡かなかった。
彼氏がいても、今までの子は大体俺が関わると、媚びた感じになる子多くて。
で、早々彼氏見切ってこっちに来ちゃう、みたいな。



こんなこと何回かあれば、女の子なんて信用しなくなるでしょ。



でも小悪魔ちゃん、俺には一切興味が無い。



それが面白くないけど、気になる…。

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