季節は巡って ページ1
進展の夏が終わった。
9月も半ばに入って、ひたすら暑かった夏の空気から、爽やかな秋の気配も感じるようになってきた。
お互いの勘違いから始まったすれ違いの溝も埋まって、またみっくんは前みたいに頻繁に泊まりに来てくれるようになった。
友達→恋人の関係に私たちは変化したけど、基本的な生活スタイルに変化は無くて。
平日はそれぞれ過ごして、土日は時間合えば一緒に過ごして。
1つ屋根の下にいることはいるけど、想像してたよりみっくんはガツガツしてなくて助かってる。
あの後、みっくんは私が寝るか寝ないかの狭間になった時、ぽつりと呟いてくれた。
北「俺は、Aちゃんが思ってる以上にAちゃんのこと好きだよ…」
腕枕されながら、静かに聞こえてきたその言葉に安心して、私は引きずられるみたいに深い眠りについた。
仕事も今んとこ順調で。
相変わらず雑用ばっかりでWebデザイナーなんて名乗れるようなことはほとんどしてないけど、今頑張ってればきっと何かに繋がるはずって思いながら日々をこなしてる。
そうは言っても、去年の今頃に比べれば、「ぽい事」する機会も増えた。
川上フィーバーも落ち着いたとはいえ続いてるし、川上さんはデザインの仕事私にも回してくれるし、恵まれてるよね。
好きだと言われたけど、特に催促されないし
醸し出してもこない。
だから、その事実を時々忘れちゃうこともある。
その辺の川上さんの大人なとこ、かなり助かってる。
社内でも狙ってる子増えたって聞くし、悟られたら怖いもん。女の子はそーゆうの敏感だから。。。
いつものように仕事終わらせて、会社出ようとした時電話が鳴った。
知らない番号。
とりあえず出てみると、聞き覚えのある声がした。
「もしもし」
『もしもし?Aちゃん?久しぶり〜』
「…えっと…聞いたことある声なんですけど…」
『嘘、わかんないの?』
電話の声、半笑い。
どうしよう、超失礼…でもわかんない!
「すいません、わからないです…」
『この扱い初めてだわ〜。玉森です』
「えっ!玉ちゃん!?何で??」
相手は玉ちゃんだった。
私、番号交換したっけ?
411人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ruk - どうすれば見れますか? (2016年2月24日 12時) (レス) id: 5eceae9ce5 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - さくらんぼさん» マニュアル通りの設定はどこですればいいんですか?何度も質問すみません… (2015年10月8日 23時) (レス) id: 2b5db8b427 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 美香さん» コメントありがとうございます。R18指定ついてるので、マニュアル通りせっていして作品全表示で見れますよー。 (2015年10月8日 20時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
美香 - ラブラブ編はどうやったら読めますか? (2015年10月8日 16時) (レス) id: 2b5db8b427 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 静茉さん» 外し忘れてました。指摘ありがとうございます。 (2015年9月22日 23時) (レス) id: 5b67c43cb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう | 作成日時:2015年9月22日 8時