premier amour

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完全に、場違い。



借りて来た猫状態。



カウンターに座るよう勧められて1番端に座ったものの、明らかに挙動不審。






その後すぐに来たギャルっぽい女の子2人組にクスクス笑われてるのも分かってしまう。





しかも…






「いらっしゃいませ。何をお出ししましょうか？」



「あ、えっと…その……オレンジジュースください」



「…かしこまりました」






バーテンダーさんも、面食らった顔。





そうだよね、こんなお洒落なお店に来てオレンジジュースとか…私は小学生か。






恥ずかしすぎて、小瀧さんまだ来てないけど帰っちゃおうかな。






…というかさ。


このバーテンダーさんがカッコ良過ぎるんだけど。



さっきのギャル2人組も、明らかにこの人目当てっぽい。






「流星〜飲もうよぉ♡ご馳走するよぉ♡」


「ありがとうございます、じゃあ一杯だけ」


「んんーーイケメンだよねぇ〜」







お客さんが店員にご馳走するとかどんなシステムなの？


意味不明なんだけど…


頭にハテナが浮かびまくってるところで小瀧さんが店に入ってきた。







「あれ、もういる。早」


「…すいません」


「別に小島悪く無いし」


「……」







もう、このくだり何度目？




いい加減嫌になって来たから、このボケを初めてスルーしてみた。

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