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45☆ ページ45

少し経って、再び来客を知らせる音。





そちらへ振り返ると入ってきたのは重岡さんだった。





「いらっしゃいませ…」



「……よ、」






さすがに気まずいのか一瞬目が合ってそらされた。





「よ、やって。何かっこつけてんのシゲのくせに」


「はへへ、俺も今度やってみよ。よっ!って」


「なっ……!うるさいわお前らっ!


つーか、用事無いならもう帰るで!迷惑やろデカい男が揃って!」



「ええやん、なぁ広瀬さん」



「え。あ、まぁ…この時間あまりお客様来ないので…」






いきなり話を振られてビクっとしてしまった。






今日は淳太くんもいないし、まぁいっか…。





「友ちゃん、私閉店準備してるね」


「はい!じゃなくて、私も手伝いますっ。神ちゃん、もうすぐ閉店やから待っててもらってもいい?」


「もちろん。適当に時間潰してるな。




よし、じゃーみんな外行くで!迷惑やからな」


「はーい」






神山さんの言葉はあっさりとイケメン2人は受け入れる。





「やな。じゃね、広瀬さん」


「またねー」






手を振って店の外へ出て行った。







友ちゃんは少しだけ神山さんと外で話していたから、店内には私と重岡さんの2人になってしまう。







「……行かないんですか?」


「行くけど…。元気になった?」


「ぼちぼち…です。あの日は見苦しい姿を見せてしまってごめんなさい」


「……別にそんな事ないけど…。




でも、俺ずっと待ってんねんけど」


「…待つ?」


「電話、とか…。メモ残してったんやけど」






一瞬迷う。何て言おうか。






「えっと……ありましたっけ…?」






「えっ!?」






「片付けてる勢いでどっかやっちゃったかな…ごめんなさい。




あの、私そろそろ仕事しなきゃ…終わらなきゃ帰れないし」







咄嗟についた嘘。






信じるか信じないかは分からないけど、その反応は見ないで、さっきまでしていた仕事に戻った。

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さくら(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます^_^過去の作品から読んでくださってるんですね、とても嬉しいです♪新作もよろしくお願いします☆ (2018年4月22日 7時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - さくらさんこんにちわ。新作おめでとうございます。マシェリからお話し読ませて頂いてます。さくらさんのお話しはどれも大好きです。新作も頑張ってください(^ ^) (2018年4月21日 23時) (レス) id: 07c55f30e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年4月21日 11時

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