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店を出て三歩歩いて、がっっくりと肩を落とした。




やってしまった……なんであんな風になっちゃったんやろ。




ただ、俺は広瀬さんに会いに来てるのを伝えたかっただけやのに。







「シゲ、落ち着いた?大丈夫か?」


「うん…大丈夫。ごめんな、神ちゃん巻き込んで」


「俺は別にやけどさ…なんであんな風になったん?

途中からしか聞いてなかったし、理解不能なんやけど」


「…分からへん。なんで、あんなに……」






友達になろうって男が、実は自分に好意持ってたとかそんなに拒否ることか?




もしかして、あの人にとって俺って男としては想像以上に生理的に受け付けないとか……







「しかしさ、おもろいなあのお姉さん。一応お客やのに、もう来ないでとか。

シゲめっちゃ嫌われたやん、何したん?」


「……それが分かれば苦労せんやろ。


今度友ちゃんに聞いといてや、仲良くなってたやん」


「うん。本当か知らんけど、今度美容院来てくれるって言うてたな」






えぇなあ神ちゃん。棚ぼたやん。





「…理由は全然想像つかないけどさ…なんかあるんちゃう?お姉さん。男に対するトラウマみたいなやつ」



「トラウマ…」







だけど、友達になると言った時に見せてくれた笑顔は思い出すだけで可愛くて





やっぱり、俺は諦めるのは嫌だ。






知らないくせにって?






それなら、これから知っていけばいいだけ。







「神ちゃん!」



「は、はい?」



「もーーーちょっとだけ、俺頑張ってええかな?」



「当然やろ!むしろ、これで諦めてたらシゲのこと見損なうわ」






この日から、俺の健気な片思いの日々が始まった。

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さくら(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます^_^過去の作品から読んでくださってるんですね、とても嬉しいです♪新作もよろしくお願いします☆ (2018年4月22日 7時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - さくらさんこんにちわ。新作おめでとうございます。マシェリからお話し読ませて頂いてます。さくらさんのお話しはどれも大好きです。新作も頑張ってください(^ ^) (2018年4月21日 23時) (レス) id: 07c55f30e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら | 作成日時:2018年4月21日 11時

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