ボーダーライン

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小瀧がドやるだけあって、今日集まって来てくれた女の子はかなりレベルが高かった。






夜桜の下、昼は暖かくても夜は冷えるだろうに肩やら足やら出してアピールしまくってくる。






ほら、小瀧はもちろんながら、一緒に来てる流星も神ちゃんも鼻の下伸ばしてやんの。





「シゲ？どうかした？」



「え。いや、別に……」






心ここにあらず過ぎて神ちゃんに心配される始末。


あかんな。


今日の俺は、ここにいてもうすら寒い空気にしてしまうかもしれへんから








「あ、いや…ごめん。風邪引いたっぽくてさ、寒気凄いねん。先に帰るわ」



「えっ！おい、シゲ！」



「ごめんごめん。では、お先に〜」







甘ったるい声で引き止めてくれる女の子を避けながら、俺は合コンから抜け出した。








もちろん、風邪っぽいなんて嘘。







向かうは、さっきの天使が入って行った店。







しばらく時間は経ってしまったし、まだここにいる保証なんて無いけど







そして、世の中甘くも無い。






店の看板は『closed』の文字が並ぶ。






閉店してるけど、窓の外から店内を覗くと






綺麗に陳列された溢れんばかりの花と、奥に見えるのはカフェスペース？





『Il y a toujours de la place pour le dessert』







…何語や？コレ。英語か？


わけわからんけど、まさかコレが店の名前なん？








読めねー…訳す気も起きねー…







ヤ○ー！で検索してみようと思ったけど、やめた。






また時間作って、気長にここへ通ってみればさ





いつか会えるやろ





よく分からないけど、そんな気がする。

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