ボーダーライン

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マジで面食らった。





まさか、友ちゃん狙いやと思われてるなんて。




だけど、そう思われてる方が逆に都合良かったりするんかな？






「そ、そやねん！可愛いなって思って、…でも若過ぎるやろ！」


「ううん、たかが６歳差なんて、あと5年経てば何でも無いですよ！


大丈夫、友達になってくれたお礼に私応援しますから」






これは天然なのか、牽制なのか…






この後はひたすら友ちゃんは可愛くて良い子だっていう話を広瀬さんから聞かされて、結局連絡先を交換する事も出来ずに、しかも送る事すらさせてもらえず店の前で別れてしまった。






後日、俺のために予定を合わせてれた神ちゃんに話したら心の底から呆れ果ててしまってる。








「…まぁ、でもシゲにしては頑張ったよな。いきなりでも、ご飯誘うとか」



「やろ？俺も自分でもそれだけは褒めてあげたい」



「そこまでしたなら、せめて電話番号聞けよぉ。友達になったんやろ？ならんくても良いのに、わざわざ友達なんか」



「うん…何かあの時は…つい」



「ま、これから挽回やな。結構楽しみなんやけど、シゲが一目惚れするなんてどんな子なんかなって」







多分やけど、神ちゃんは広瀬さんみたいな子タイプじゃないと思う。





どちらかというと、神ちゃんこそ友ちゃんと合いそうな。
お互い個性派な感じというか。






逆に小瀧や流星は広瀬さんに会わせたくない。


派手な女の子が集まりがちなあの2人にとって、広瀬さんみたいなのは新鮮に映りそうで。







俺の弱気な言葉に、神ちゃんは苦笑いをした。

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