星が降る夜でも

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貴方この前のジーパン乾いたよ。明日学校持って行こうか?



流星明日の帰り、家に取りに行って良い?







あの日雨で濡れた流星のズボンはお母さんが勝手に洗濯していて、2日後に乾いた。






彼女でも無い私が学校にズボンを持っていくのも不自然だし、ってことで、学校が終わってから家に取りに来ることになった。







それを言ったら、お母さん張り切っちゃって。

また夕飯食べて行って欲しいと、せっせと仕事へ行く前に餃子を作ってる。








「ごめんね…なんか、うちのお母さんは流星のファンみたい」



「あはは、やったぁ。飯ご馳走になって良いの？」



「うん。むしろ、そうしてくれないとお母さん泣いちゃうかも」



「そっか。じゃ、Aが部活終わって学校出る時にでも連絡してよ。

俺もそれくらいに、家出るから」







昼休みに打合せをして、その通りに部活が終わって学校を出る前に流星へLINEをした。







心なしか、浮かれてる。


恋愛感情が復活してきたとかじゃなくて、また前みたいに仲の良い女友達のポジションに戻れたのが嬉しい。








「どうかした？嬉しそう」


「え、な、なにが？」


「んー、何となくテンション高いよね。




……あれ？あの人…」







途中までいつも一緒に帰る沙希と校門まで歩いていると、沙希が外を指差す。






「あ…濱ちゃん…？」


「なーんだ、テンション高い理由はこの後デートだからかぁ」


「いや、違う…」


「いいじゃん隠さなくても！濱ちゃーーーんっ！お待たせー」







何で濱ちゃんがここにいるの？


いや、サプライズで会いに来てくれたのかもしれないけどさ。







沙希の大声で濱ちゃんもこっちに気づいて、ニコって笑って手を振った。

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