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いつしかその日にあった出来事を濱ちゃんにLINEするようになって
濱ちゃんからも来るようになって
その年に、クリスマスプレゼントってピンク色のマフラーをくれた。
まさかそんなのを用意してくれると思わなかったし、クリスマスはイブも当日も会うわけじゃなかったから、私は何も用意してなかった。
だからお誕生日プレゼントに何かお返ししたかったのに、まさかの12/19が誕生日とか…。
「ごめんね、濱ちゃん。私何も用意してなかったから…どうしよう?」
こんな時、どうしたら良い?
沙希なら、淳太先輩とこんな事になったらどうする?
沙希なら、こんなマヌケな事態にはならないか。
あの子はちゃんとリサーチして、最高に素敵な誕生日やクリスマスを送るタイプだもん。
「ええよ、そんなの気にせんで。年下からプレゼントの見返りなんか求めない」
そう言って、プレゼントでくれたマフラーをフワっと首に巻いてくれた。
暖かくて、可愛くて、ふわふわ。
「ふふふ、気持ちいねこのマフラー」
「ほんま?良かった。似合ってるで」
「…ありがとう。でも、今度ほんとにお礼するから…」
お正月になれば、お年玉をもらえて、1年の内で唯一私がお金持ちになれる。
何か欲しいものがあるかさり気なく聞き出さなきゃ。
でも、どうやって?
さり気なく聞くってどんな風に?
「どうしたん?黙って」
「あ…ごめん、考えゴト…」
「どうしたん?悩んでんの?何か」
「……さり気なく、欲しい物を聞くにはどうしたら良いのかなって…考えてた…」
私の言葉に、濱ちゃんは一瞬固まった。
そして、小さく笑って。
「なんでやろなぁ」
「何が?」
「…なんで、流星はAちゃんに堕ちないんやろな。側におるのに」
「さぁ…魅力ないんじゃ無い?女扱いされてないっていうか」
自分で言ってて悲しくなっちゃう。
側にいる分、その対象にはなれなかったんだよ。
「俺が堕ちたわ」
「え?」
「こんな年下なんか、ガキやって思ってたのになー…」
これは…まさかの…
「Aちゃんの事、好きや」
高1の冬、初めて彼氏が出来た。
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さくら(プロフ) - いちごさん» こんにちは、コメントとフォローありがとございます(o^^o)夜あたりに更新しますので、お時間ある時お付き合い頂けると嬉しいです☆ (2018年4月9日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - こんばんは!いつも更新のお知らせが来る度に喜んでます!ツイッターもフォローさせていただき、フォロバしていただきありがとうございます!これからもさくらさんの書かれる物語楽しみにしてます! (2018年4月8日 21時) (レス) id: 76bb538f5e (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - りょうかさん» こんばんは!唐突なお願いでしたが、反応してくださりありがとうございます♪お話も読んで頂き光栄です☆少しずつですが、定期的に更新していきますのでよろしくお願いします! (2018年4月7日 20時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
りょうか(プロフ) - こんばんは!さくらさんの書くお話が大好きで、更新がほんと楽しみです!これからも読ませていただきます!!ツイッターフォローしてしまいました、いきなり申し訳ないです、、 (2018年4月7日 20時) (レス) id: 0f670759e9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いちごさん» ありがとうございます^_^今回は、いつもよりシリアスというか落ち着いた話の流れにしてみていますが…受け入れてもらえて感謝です☆ご期待に添えるようる頑張ります☆ (2018年4月3日 15時) (レス) id: df93a5c5c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2018年3月21日 21時